淀屋橋にて開催中の大和田友香 南裕基展。
7月26日(月)まで開催いたします。
茨城県で作陶されている大和田さんは、淀屋橋でのご紹介は今回が初めてです。
企画展では、台皿や平鉢、板皿の他、1点ものの花器や水差しもたくさん届けてくださいました。
大和田さんの作品は、それぞれ釉薬に名前がついています。
こちらの作品は、花器/月下。
月下(げっか)という釉薬の種類で、光に当てると煌めき、本物の月灯りのように温かなやさしい輝きを放ちます。
外側から内側の溶けた釉薬の表情など、豊かな色の階調も楽しめます。
写真の作品は、水差し。(左側月下)
高さを持たせた持ち手部分の力強さところんとした愛らしい丸みが調和し、圧倒的な存在感があります。
右側は、深碧(しんぺき)という釉薬。
深い落ち着きのある緑に、流れる黒の釉薬の景色に奥深さを感じます。
水差しの他、今の季節は素麺の出汁や冷たい珈琲を入れたり、花器として使っても。
愛知県で制作されている南さんからは、盆や豆皿、カトラリーの他、新作の作品も届いています。
写真は、新作の小鉢リム。
取り皿を作るのは今回が初めてで、大きさや使い心地など試行錯誤して作られたそうです。
南さんの作品は主に桜の木を使用されていますが、こちらの作品はセンの木を使って制作されています。
くっきりと映し出される彫目模様。
1つひとつ手作業でノミを使用して彫られています。
裏側まで美しく彫られており、丁寧な手仕事を感じます。
南さんは家族で食事を囲む際、1人分のお浸しやサラダなどを入れて使われているそうです。
拭き漆で仕上げられた5寸取り鉢の作品も新作。
落ち着きのある光沢感と横から見る曲線の美しさに魅了されます。
お2人の組み合わせも楽しみながら、お手に取ってごゆっくりとご覧ください。
大和田友香 南裕基展
【コホロ淀屋橋】
2021.7.17(土)ー26日(月)