12月開催の棚橋祐介展の様子です。

12月6日(金)より、淀屋橋店にて棚橋祐介展が始まりました。
貫入が美しい白い器に加え、今回は焼き〆の黒い器や鉄釉の器も加わり見応えのある企画展です。
100年前に建てられた店内と、作品のもつ雰囲気が一体となって古くからそこにあったような重厚感を感じます。

「こんなものがあったらいいな。」と思うものをずっと作ってきたという棚橋さん。
質問にもひとつずつ丁寧に答えてくださり、穏やかな人柄が作品にも表れているように感じました。


どんぐりの渋で貫入を際立だせる美しい佇まいの器。
今回はオーバル皿や正丸八角皿、十角鉢、筒花入れなど沢山の種類が並びました。


釉薬や生地の調整によって貫入の入り具合が異なり、とても細かいものや糸のように入っているものも。また、経年変化によって表情が変わっていく様子も楽しめます。


古いヨーロッパが連想されるゴブレットの佇まいは、見惚れてしまう美しさ。ずっと飾っておきたくなります。


こちらは黒焼き〆の器。
亜麻仁油で仕上げている器は質感や色味が特徴的で、化粧付けでうっすらと白色が浮かび上がります。使っていくことで地の黒色が艶っぽくより色味を増していき、長く育てたい器です。


黒釉の金属のような細かい光沢が楽しめる器も。
こちらのフリーカップはカトラリースタンドにも丁度良いサイズで、木と組み合わせてもよく合います。


置いているだけで存在感のある黒釉のピッチャー。
ピッチャーとしてだけではなく、花器として飾っていただくのもおすすめです。

棚橋さんの企画展は12月15日(日)までです。
一つ一つ表情の異なる作品を、実際に手に取って表情の違いをご覧ください。
ゆったりとした時間が流れる店内でお待ちしております。

 

棚橋 祐介 展
2019.12.6(金)-15(日)