角田依子展より 作品のご紹介(会期は終了いたしました)

8月3日(土)より、角田依子展が始まりました。
2日目には、滋賀県を中心に活動するフローリストのmûreさんにお越しいただき、角田さんのフラワーベースに合わせた花束を作っていただきました。

 

店頭に並んでいる作品をいくつかご紹介します。

「lightleaks」

日本家屋の引き戸や、障子の組子から漏れる光に魅力を感じ、それをテーマに作られたランプシェード。
渦巻き状に引かれた線から光が漏れ、部屋を優しく照らします。

「a glass 2」

"飲む"をテーマに考えた時、手で水を掬って飲むイメージが浮かんだそう。
その形に添って作られたグラスです。
冷たいお茶やお酒を飲んだり、小鉢にも。

「ongaku」

音符、一音の形をイメージして作られたフラワーベース。
高さの違ういくつかを並べるとリズムが生まれます。
上にボリュームはあるけれど、下に重心を作れるガラスならではの形です。


「springwater」

川底から絶え間なく湧き出るわき水をイメージしたフラワーベース。
キャンドルホルダーとしても使えます。
いくつか重ねる事で、波紋のようなイメージが生まれます。


角田さんの作品に使われている色について、お話を伺いました。

「3.11の震災以降、自然と明るい色を使うようになった気がします。明るい色といっても、生活に馴染むような色合いのものです。当時はピンクなど、パッと見て明るさが伝わるものを作っていましたが、今は黒のなかにも明るさを見出せるのではないかと、そういう向き合い方に変化してきました。」


角田さんの作品には、その時に感動した事や感じた事が時間と共に、ガラスに閉じ込められているように感じます。
そこには優しさ、遊び心、儚さがあります。

自分の記憶の断片に出会えるような作品展です。

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「角田 依子 展」
2019.8.3(土)-12(月)