淀屋橋にて境道一さん、知子さんの展示会が開催中です。
初日は朝早くからお待ちいただいたお客様もおられ、にぎやかな店内となりました。
香川で作陶されている境さんご夫婦。
19日はお二人に在廊していただき、たくさんお話しを聞かせていただきました。
共に備前焼のやきしめの学校に通われ、道一さんは独学で釉薬を研究されたそうです。
家の近くにあるミモザを使ったミモザ釉。
お浸しやお刺身などにもぴったりです。
山で掘りおこされた、大きな石を使った黒釉。
和菓子など色鮮やかな食材を引き立ててくれます。
道一さんの器は身近にある自然を生かした作品で、昔からあるような雰囲気と洗練された佇まい。
穴窯で焼いた作品は、それぞれに表情豊かです。
耐熱のポットも届いており、形をお選びいただけます。
信楽の土で作られている織部釉の器も豊富に並んでいます。
大皿からコーヒーカップ、台皿やアルコールランプまで。
企画展ごとに新しいものを作りたいと思っていると道一さん。
粉引きの色合いに変化をつけたり、ポットの蓋の取っ手を一つだけ違う形にしたりと遊び心も感じられます。
知子さんと陶芸との出会いは、ご実家の近くを散歩しているときに、ご近所で作陶されていた方の穴窯を見つけたというところから始まりました。
長野の道一さんのご実家にあるりんごの木灰を使った作品は今回の新作。
薄緑の釉薬の色に白い灰がかかり美しさと繊細さを感じます。
8.5寸、5.5寸、豆皿とバリエーションも豊富です。
ツルっとした質感の白磁の器や、マットな質感の白釉の器もまだまだたくさん見ていただけます。
組み合わせて使っても素敵で日常使いしやすい作品の数々です。
道一さんの窯に入れて焼かれた器はまたいつもとは違う表情を見せてくれます。
▲右側が道一さんの窯で焼いたピッチャー。左側が知子さんの窯で焼いたピッチャー。
作品について話される知子さんの柔らかく穏やかなお人柄が作品に表れているようだと感じました。
力強い道一さんの作品と、たおやかで愛らしい知子さんの作品。
ご夫婦の作品を組み合わせてお使い頂いても相性が良く、毎日の食卓を楽しく彩ってくれます。
日々の食卓や、お茶の時間を静かに包み込んでくれるような作品展となっています。
オンラインショップも同時開催中。作品ページはこちら。
ぜひこの機会にご覧ください。
境道一 知子展
コホロ淀屋橋
2020.3.19(木)-3.30(月)まで