境道一・知子展7/29(月)まで開催中。たくさんの作品が並んでいます。

香川県で作陶する境道一さん、知子さんご夫婦の展示会が、二子玉川にて開催中です。焼き締めや粉引、白磁、緑鮮やかな織部の器など、店内にとても賑やかに作品が並んでいます。

▲初日の様子です。

今回は、お茶にまつわる器もたくさん届けてくださいました。
真鍮の持ち手の土瓶や、横手のポット、織部や焼き締め、多彩な表情です。
湯のみやカップ、器との組み合わせを変えると、雰囲気をがらりと変える面白さもあります。気持ちのよい水切れはもちろんですが、持ったときのすっと手に馴染む感覚もぜひお試しいただきたいです。


これからの季節に大活躍するのは麦茶ポット。冷蔵庫からそのまま食卓へ。すっと立つ姿がなんとも心地よく、注ぐのが楽しくなります。
洗いやすく、たっぷり作ったお茶も入るのでとても重宝します。


季節を問わず、暮らしの道具となる耐熱の土瓶。知子さんのたっぷりサイズはころんと丸いシルエットが愛らしく、使い込むことで風合いを増します。
道一さんの土瓶はお茶を煮出すのにもちょうど良く、冷房などで冷えたときには、麦茶や番茶も煮出して温かく。どちらも木の持ち手が手に優しく、そっと注ぐと気持ちもゆったりとしてきます。用途に合わせてお選びください。

お二人がそれぞれ作る焼き締めの器。焼き締めの器を使ったことのない方にもぜひおすすめしたいです。とても丈夫で、表面がガラス質ではないので、木の器と同じように水分調整をしてくれます。揚げ物やトースト、麺類にも。お手入れもしやすく、ガシガシとタワシで洗うと表面が滑らかに、使うほどに土の風合いも変わります。土や火の力強さと、すっきりと使い心地のよい形を持つお二人の焼き締め。ガラスや土もの、組み合わせる器で、季節感が出るのでも楽しいところです。



道一さんが作る織部の器。色の移ろいが美しく、ふっと見入ってしまうようなグラデーションや、深く深く重なったような緑。白と合わせるとメリハリのある爽やかな印象に、焼き締めや黒と合わせると、渋く深い印象になります。大皿や普段の器に白や黒の多い方は、小鉢や取り皿に緑を入れると差し色に。大きな器は、豪快に盛り付けて。きりっと格好良く料理を引き立てます。

 

凛とした美しさと、温かみを持つ知子さんの白磁。やわらかな曲線、手に包み込んだときに気持ちを解いてくれるような作品が並びます。
ゴブレットの滑らかな持ち心地は、ワインやビール、夜の時間をゆったりと過ごせそうです。大きな台皿には器やレンゲを並べても楽しく、人の集まる食卓の中央に。麺類や煮物鉢にも使いやすい鉢やカップ、料理をし、器に盛る楽しさをシンプルに感じることができる器が揃っています。

 

知子さんがつくる化粧掛けの板皿や、ミモザから作った釉薬の道一さんの馬上杯、黒釉や粉引の器。形も素材も違う蓋物。
あれとこれ、このカップにあのポット、店内を回るたびに楽しい組み合わせが浮かんできます。
新しい出会いや挑戦を楽しみながら、日々制作される境道一さんと知子さん。
生き生きとした力が、器からも伝わってきてこちらも元気になるような展示会になっています。

どうぞ楽しくゆっくりご覧ください。