初日の在廊日には、器のなかに描かれる絵を見ながら、
「蜘蛛は福を呼ぶ縁起物なんです。」と次々と出てくるエピソードを、
みなさんと楽しそうにお話されていた水垣さん。
常設でも並ぶ染付の器は、作品展へ向けてたくさんの種類を作って下さいました。
象や兎、猫、鳥、描かれる1つ1つに由来や意味を持つ染付の絵柄。
日記帖では今回届いた染付作品を紹介しています。
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吊首や梅瓶、壺など様々な形、大きさの花器。
自宅裏山に自生するお花をよく生けているという水垣さんが作る花器は
とても生けやすいです。お店でお花の生け替えをする度、
水垣さんの花器の生けやすさに心地よさをおぼえていたのも納得でした。
▲様々な種類の花器
火が器に当たるときに生まれたゆらぎや、焼成のときにかかった柔らかな灰の跡。
自然の勢いをそのままに残すような刷毛目や三島、土ものの作品は、
一点ものの大皿も。
「土ものの作品はいい色に変わるので楽しんでほしいです」
と水垣さんもお話されていました。
▲刷毛皿
▲大皿
器に込められた書かれた福の字や寿。縁起の良いとされる生きものや模様。
いい具合に力の抜けた雰囲気から感じられる大らかさや、
器の先にいる使う人の幸せを願う優しさ、
水垣さんの大切にしていることが作品からも感じられ、
食卓に並ぶ水垣さんの器はふと幸せな気持ちさせてくれます。
水垣千悦 展
3/21(木)-31(日)