水垣千悦 展 2016.11.5-11.14

水垣千悦 展

<初日を迎えた店内の様子です>

 さまざまな素材を水垣さんらしく焼き上げた作品が並んでいます。

動植物をモチーフにした絵付の小鉢や湯呑、
薪窯で力強く焼いた三島手の大皿、 白磁におおらかな鎬を入れた碗、
さまざまな素材を水垣さんらしく焼き上げた作品が並んでいます。

 

■素材、色、形も様々な花器

吊首や梅瓶、壺など様々な形、大きさの花器を作られる水垣さん。
自宅裏山に自生するお花をよく生けているそう。
普段から花に触っている方が作る花器はやはり生けやすいです。
お店でお花の生け替えをする度、水垣さんの
花器の生けやすさに心地よさをおぼえていたのも納得でした。


▲形も素材もさまざまな花器

 

■縁起のいい染付

水垣さんのどこかとぼけた雰囲気の動植物の染付は、
食卓に並ぶものだから、と縁起のいいモチーフを選んでいるそう。
アジア、とりわけ中国の古い書物や絵画に空想として登場する
バクや麒麟も縁起のいい動物なんだそう。

▲バクと麒麟

派手な色は使わず、水垣さんならではの祝いの器たちは
普段にもお正月にもお使い頂けます。


▲福の字や吉祥紋

 

よく水垣さんの染付の器に登場するうさぎ。
中国と韓国で微妙に描き方が違うのだそう。
立っているorちょっととぼけた雰囲気のうさぎは韓国で、
中国のうさぎは目が鋭いもので見分けるそう。

▲四角箸置き。左から韓国、中国のうさぎ

 

実は水垣さん、個展製作の追い込み中に指をケガされてしまったのです。
製作が難しかった期間、元々あった素焼きの器に使える右手で
染付をたくさん描いてくださいました。
「普段だったら描かないものにもたくさん描けて良かったです」とお話されていました。


▲染付のみ施した作品には小さくドクロ印が。

 

 
▲マグカップ、オーバル皿、茶碗蒸

 

■かっちりより緩やかに

ゆらぎが大きく出ている鎬の鉢。
意図してつくったものなのかな・・・と不思議になって聞いてみました。
回転が一定でない手廻しろくろで作ると、かっちりでなく緩やかな形に。
更に自宅敷地内の薪窯で焼くと偶然の火の当たりで
たわんだゆらぎのあるものができるのだそう。
水垣さんの描く染付の雰囲気に通じるものがありますね。

今年初めに新しくした薪窯はオーストラリア人の方が考案したもので、
焚きやすくて火の番も楽ちんだよとうれしそうに話されていました。

▲白磁鎬鉢

 

毎年お店に水垣さんから届くかぼすは大家さんが植えたものだそう。
かぼすやだいだいの木が自宅裏に10本くらいあって、
毎年収穫の時期になると好きなだけ持ってっていーよーとお声がかかるのだとか。
おおらかな土地で制作されているのが垣間見られるエピソードでした。

水垣さんらしいユーモラスな文章が楽しいブログ「万房製陶所」もぜひ。