川口さんの「盛る」を楽しむ器

淀屋橋では19日より川口武亮展が始まりました。
佐賀県有田で作陶する川口さん。数年前のKOHOROに並ぶ川口さんの器は、粉引きの白色が中心でした。
懐石やお茶など、古くからの器と食の文化にも深く学ばれることで、1年、1年と色や表情を増し、今年の作品が届いています。


伝統に学んだ形、渋みや色と表情の深み、料理の美しさを引き立てる川口さんの器。料理屋さんなど料理の専門家にも多く選ばれています。

そんな川口さんの器は、私たちにとっては、見ているとお腹が空く器です。
店内に並ぶ1つ1つの姿を見ていると、次々に献立が浮かんできます。


難しい料理は作れませんが、おにぎり、卵焼き、焼きナスと青菜、何気ない毎日の料理が、おいしく特別に見えてくる器だと思います。


今回の展示では、1点ものの碗や鉢もたくさん届きました。
藁や松、林檎の灰釉、青、緑、黒など。碗という1つの形にこれだけの表情があることに驚き、器の魅力により引き付けられます。


三島や象嵌、様々な技法や釉薬の作品。それぞれ形も色も大きく異なりますが、組み合わせるとぴったりと寄り添いまとまるので、献立と共に器の組み合わせも楽しめます。


懐石料理などに使われる小さな器も揃っています。
普段は銘々にまとめて盛り付けるような料理を、小さな器に一品一品盛り付ける。1つの器の中に1つの料理を盛り付けて完成させることで、とても美しい仕上がりになります。川口さんの器で「盛る」ということを日々楽しんでいただけたらと思います。


これまで料理と器の関係を追及され、どんな料理にも合わせやすい白い器を作り続けてきた川口さんだから提案できる、新しい日常の器。
食卓に並べた時の形や色合い、料理の盛り付けやすさ、美しさを目でも楽しむ懐石料理にも使う器であり、家でつくる何気ない料理がぐっと引き立つ器です。

どんな使い方をしよう、今日は何を作ろう、自由な使い方を考えるのが何より楽しく、盛り付けた料理と共に期待以上の表情をつくってくれます。
1つ1つの器を手に取り、ゆっくりお選びください。


川口武亮展
2020.9.19(土)-28(月)
コホロ淀屋橋
会期中無休(22日、23日はコーヒーカウンターはお休みです。)


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