「Awabiware 岡本純一展」2024.4.27(土)-5.6(月)

あたたかな気候のなか、コホロ淀屋橋では、Awabiware 岡本純一展が始まりました。今展は、4名の作り手による同時開催です。
初日は岡本さんをはじめ、iiaiさん、眞島拓さん、R.BROWN LABOの太田龍佑さんが在廊してくださり、笑い声が響き渡る、賑やかで明るい空気に包まれました。

岡本さんからの繋がりで、数年前に出会い今では飲み仲間に。
料理とお酒片手にたわいのない話を楽しんでいらっしゃるそうです。
みなさんの関係性が垣間見れる和気藹々とした店内には、陶器、木工、革皮など、異素材の作品が並びました。

あたたかな季節を想像させてくれる、色彩豊かな器。


春の季節に作られる淡く儚げな桜、パープルや青磁、アイボリーやニ彩など、日常に寄り添いながら、自然な姿で華を添えてくれます。

定番の他に、作品展ならではの作品も。
花器を作っている時に、突然生まれたという地蔵花器。
優しい微笑みを浮かべる表情に、すっと肩の力が抜け、心穏やかな気持ちにさせてくれます。

久しぶりに作られたという種壺。
種は、農家をされる方にとっても大切で守り継ぐためのもの、Awabiwareの受け継ぐという意味でも通じることから作られ、種壺と名付けられました。

貝や木、紙など様々な素材を使い、レーザーなどを用いて表現されるiiaiさん。
Hamuyaku Wooden Boardは、トチの木を使い、レーザーで凹凸を表現し、裏面は手で滑らかにした作品。
細やかな表情は、長年かけて自然に育ったかのよう。
オブジェのように使ったり、お盆やディスプレイ用にも。

木と漆を使って、生活に纏わる道具を制作されている眞島拓さん。
綺麗に塗られたものより、木と漆の良さが表現できるものづくりをしたいと話されます。
 
桜や檜など木の種類によって、漆を塗った時の景色の広がりに変化が生まれます。
伝統的な手法だという拭き漆と地の粉を何度も塗り重ねて作られたお箸や椀、様々な料理を載せて楽しめる盆皿など、彫りと漆による陰影や薄らと浮かび上がる木目の美しい作品です。

 京都に工房を構えるR.BROWN LABOの太田龍佑さん。
革の豊かな表情を活かしたバッグや財布、小物類を作られています。

牛の他に、しまうまの革を使われていて、現在日本でしまうま革を使って物作りをされているのは、太田さんだけ。
しまうま革は、手に心地良い柔らかさで、取る箇所によっても風合いが変わります。

グレーの長財布は、経年変化すると色に深みと艶が生まれます。
使うことで、育てる楽しみを味わえるのも革ならでは。
縫い目が見えないデザインに、使いやすさも考えられた形など、シンプルな中に細部までこだわりを感じられます。

会期中の4月27日(土)、28日(日)には、岡本さんのご友人であるCHIQさんが、淡路島の標高200mの場所で焙煎された深煎りを楽しめる、コーヒースタンドを開催しました。
コーヒー片手に作品を見て楽しんでくださるお客様も。
次回のコーヒースタンドは、5月4日(土)と5日(日)の11時から15時までの開催です。

料理と調和する色とりどりの器は、日常に溶け込み、日々の食卓へと自然と取り入れたくなる頼もしい存在です。
陶器、木工、革皮などの作品が織りなす景色をどうぞお楽しみください。
会期は、5月6日(月)まで。
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4月27日(土)より、Awabiware岡本純一展が淀屋橋にて始まります。
今回は、さくら色やパープル、二彩など、やわらかい印象を与え、あたたかな春を想像させてくれる春色の器をお願いしました。
世代を超えて永く受け継いでもらえるようにと作られる器は、毎日自然と手に取りたくなる魅力があります。
色とりどりの器で、ぱっと華やかになる春の食卓をお楽しみください。

また岡本さんがご紹介してくださった
様々な素材を使い、レーザーを用いて表現されるiiaiさん、木と漆を使って生活に纏わる道具を制作されている眞島拓さん、革の豊かな表情を活かしたバッグや財布、小物類を作られるR.BROWN Labo 太田龍佑さんの作品も同時にご紹介いたします。
そちらもお楽しみください。

△iiai

眞島拓

△R.BROWN Labo 太田龍佑


Awabiware岡本純一展
2024.4.27(土)-5.6(月)
作家在廊:27(土)
コホロ淀屋橋
11:00-18:00