「稲吉善光展」2023.3.18(土)-27(月)

KOHORO二子玉川では3/27(月)まで稲吉善光展を開催しています。
茨城県笠間市で作陶されている稲吉さん、久しぶりの作品展開催となります。
定番に加え、花器や大鉢などの一点ものや新しいかたちなど展示ならではの作品も届けていただいています。

初日は在廊してくださった稲吉さんに会いにと、作品を愛用される方がたくさんお越しくださり和やかに時間が流れました。

今回は昨年秋頃に新たに稲吉さんの作品に加わった錆白も種類豊富にご紹介しています。
定番の作品と合わせて調和がとれるようにと生まれた”錆白(さびじろ)”。
”わびさび”のさびと、錆をイメージした表情からそのように名づけられました。

乳白色をした温かな色合いに仕上げられ、鉄釉や山砂などの器と食卓であわせて使いたくなる作品。稲吉さんのお客様にも好評です。



△(写真上)錆白8.5寸朝顔鉢/(写真中)錆白高台皿/(写真下)錆白マグカップ

ざらざら、しっとりした質感が特長の山砂釉。
粘土に含まれる砂を灰釉に混ぜることで独特の質感を表現されています。
力強い表情だけでなく、使う上で嬉しいポイントも。
「飯碗は米粒がくっ付きにくいんですよ。」と稲吉さんが教えてくれました。

△山砂ボウル

山砂釉の作品の下地に黄土をのせることで黒く色合いを変えた山砂黒釉。
黄土の出方によって表面が赤黒く、個体差があるのでひとつひとつ異なる表情を選ぶのも楽しい作品。
墨のような黒で鮮やかな色彩の料理をぐっと引き立てます。


△(写真上)山砂黒飯碗/(写真下)山砂黒7.5寸皿

長く定番として作られる鉄釉。
奥行のある表情が食材をより豊かに見せてくれます。
初めての稲吉さんの作品、という方にもおすすめの作品です。

△飯碗は大、小の2サイズ

今回新しく作られたという6寸深鉢は、定番の片口が少し大きくなったような形です。
口径が広く深さもしっかりあるので、麺類やごろっとした食材にも適しています。


△鉄釉6寸鉢

幾度も改良を重ねながら、土や釉薬、仕上げ方など納得がいく表現にたどり着くまで作品と向き合う稲吉さん。
一つひとつの作品が出来上がるまでも、成形や化粧、釉薬、焼成、その後の仕上げまで多くの時間を要します。
純粋な眼差しを持ち続け、日常の細かな気付きから少しずつ作品へと昇華していくその情熱や姿勢を作品からも感じ取っていただけるかと思います。

 

その力強さや表情にたくさんの方が惹かれ、お店でも手に取って頂く稲吉さんの作品。
色んな作品が並ぶ常設時でもそのような様子をいつも目にします。

今回久しぶりの作品展開催となりました。
店内中に稲吉さんの作品が並び群となった景色は、一層躍動感が感じられます。
会期は3月27日(月)まで。
ぜひお立ち寄りください。

稲吉善光展
2023.3.18(土)-27(月)
11:00‐19:00
KOHORO二子玉川

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3月18日(土)より二子玉川にて稲吉善光展を開催いたします。
茨城県の笠間市で作品をつくる稲吉さん。
稲吉さんの器がお店に並ぶと、自然と作品に惹き込まれていくお客様の姿を毎日のように目にします。
特別な存在感があり、手の込んだ料理でなくても食材の魅力を引き出してくれる稲吉さんの器。
昨年、「白錆」という新作を見せて下さった稲吉さん。
鉄釉、炭手、山砂に加えて、新たな定番となりそうです。
久しぶりの作品展、飯碗や鉢、ボウルなどたくさんの作品を届けてくださいます。

稲吉善光展
2023.3.18(土)-27(月)
在廊日:18(土)
11:00‐19:00
KOHORO二子玉川