コレクション: オリジナル茶ふきん

型染め作家の小田中耕一さんにお願いしている、オリジナルの茶ふきん。
二子玉川でのKOHORO開店から15周年を迎え、「ありがとう」が加わりました。

■茶ふきんとは?
手拭いの半分のサイズで作られるふきん。もともとは茶の湯で茶碗を拭く布で、両端を裏表反対にかがってあるもののことを言うそうです。
幅45㎝ほどで手拭いのように切りっぱなしではなく、端の処理があるので繰り返し洗ってもほつれていく心配がありません。KOHOROの茶ふきんはハンカチとして使う方もとても多いです。


■小田中耕一さんのこと
岩手県にお住まいで、型染め作家として活躍される小田中耕一さん。
KOHOROでは、お店の扉をモチーフにした風呂敷もお願いしています。
いろんなモチーフが描かれたKOHOROの茶ふきん。小田中さんがつくる動物の表情や物の形はなんとも愛嬌があります。


■絵柄について
茶ふきんの絵柄は「東北」、「いろは」、「ありがとう」の3種類。


「東北」
小田中さんが暮らす東北にまつわるモチーフが並びます。
秋田のなまはげ、青森の金魚ねぷた、宮城の仙台姉様人形、山形は米沢笹野一刀彫のお鷹ぽっぽ、岩手の南部曲がり屋、福島からは三春人形。豪華な並びです。
細かな絵柄は1つ1つ表情や形が大らかでとても愛らしく、長く人気があります。


「いろは」
「いろはにこほろ」名前が入った平仮名と、お店で使っていたスタンプと同じ、おひつや鉄瓶、道具をモチーフにした絵柄。折りたたむと鉄瓶がどんと出てきたり、平仮名が見えたりと楽しめます。東北と合わせて、海外の方への小さなギフトにされる方も。


「ありがとう」
色んなありがとうを伝えられて、使う人もちょっと元気が出るようなもの。
KOHOROのスタッフが大好きな昔からの風習や知恵袋、言い伝えの中には、縁起物にまつわるお話がたくさんあります。
作り手や地域の方に教わった縁起物の由来から、小田中さんが描く愛らしい動物たちを選び、相手への感謝と幸せを願えるような絵柄を考えました。
並ぶ動物や昆虫、縁起物と言われる由来をご紹介します。


急流を登り登竜門をくぐって天に昇って龍になるという故事から立身出世の象徴とされます。

蝙蝠
中国語の「福が寄ってくる」という言葉と漢字や発音が似ていることから幸福の予兆として描かれています。

フクロウ
夜行性で夜目が利くことから見通しが良いこと、首がよく回ることからお金に困らない、不苦労と当て字をして苦労がないなどたくさんの謂れがあります。


後ろ足が強いことで跳躍、行動力、成功、たくさん子供を産むことから子孫繁栄、海外でも魔除けや幸福を招くものとされています。

トンボ
勝虫とも呼ばれ、勝利の象徴として縁起をかつぎ武士が武具のデザインにも取り入れたといわれます。害虫を食べてくれるとして五穀豊穣を願う象徴にもされてきたそうです。


それぞれにお話しができるようなモチーフがたくさん描かれています。
感謝を込めた贈りものにも、ぜひおすすめしたいです。


■使い方とお手入れ
型を使う注染という技法で染めています。色落ちはそこまで気になりませんが、最初だけは単品で洗うのをおすすめします。中性洗剤を使って陰干しすると色を保ち長くきれいにお使いいただけます。


素材が綿で吸水性もあるので、ふきんとして、ハンカチとしてお使いいただけます。服のポケットや小さな鞄にもかさ張らずに入れておけるので、動くことの多いKOHOROスタッフの夏には必需品です。


サンドイッチやおにぎりを包んだり、お盆に載せた湯呑みやお菓子にかけておいたり、ちょっとした場面で何かと使いやすい大きさです。

差し上げもののお菓子を包んでそのまま渡すなど、紙などを使わずにプレゼントの包みとして使うことも。色んな包み方で可愛らしく仕上がります。


マスクも作ってみました。柄が見え隠れして、大人も子どもも楽しくつけられそうです。

ふっと笑ってしまったり、良いことがあるかなと考えたり、毎日何気なく使うものに、小さな楽しみを感じてもらえたら嬉しいです。

ちょっとしたプレゼントやご挨拶にもおすすめです。