「生形由香展」2023.4.15(土)-24(月)

二子玉川にて4月15日(土)から開催中の生形由香展。
約2年ぶりとなるKOHORO二子玉川での作品展となります。
あたたかな風と共に黄色や緑など、春らしい色彩の器が並びました。

栃木県益子町にて作陶されている生形さん。
今回はお茶の季節に合わせて新作として作って下さった宝瓶をはじめ、
マグカップや花器、繊細な模様の施された鉢や皿などを届けて下さっています。


新作の器や、制作について、また作品に対する向き合い方などについてお話しを伺いしました。(U:生形さん K:コホロ) 

まず新作の宝瓶について。
 K:「宝瓶のリクエストにお答えいただきありがとうございます。どんな風に形にされたのでしょうか。 」
U:「宝瓶はお話があってからいくつか試作を重ね、今回は絞り出し急須の形を参考に制作しました。」

これまでもポットや蓋碗など様々な茶器を作ってこられた生形さん。
生形さんの作品らしい気品や優雅さが今回も表現されています。
茶杯とあわせてお茶の季節をお楽しみください。



繊細な紋様の鉢や皿なども届けて下さっています。
K
:「陽刻、印刻を取り組まれるようになったきっかけ。またそこに惹きつけられる魅了とは。」
U:「高麗青磁に惹かれたのがきっかけではじめました。釉と文様の情緒を表現できたらと思っています。」

以前も古いものに惹かれるというお話をされていた生形さん。
古い焼きものから得た表現をかたちにされています。

K:「動物や植物の模様が描かれていますね。モチーフはどこから着想を得られていますか。」
U:「中近東の遺跡や東南アジアの更紗を参考にしています。模様には当時の人々の物語や繁栄への願いが込められていますが、器にも取り入れたいと思い、制作しています」

植物がふわっと浮き上がるように描かれる陽刻花紋5寸鉢。
釉薬の下から見える紋様は、それぞれ窯の中での火の当たり方や流れる釉薬の厚みによっても表情を変え、見るものを楽しませてくれます。


K
:「 印刻、陽刻それぞれにかかる時間はどのくらいかからるのでしょうか。」
U
:「5寸鉢は今回は型打ち技法なので、模様の仕上げにかかる時間は10から15分程、印刻模様も10分程です。6寸の陽刻皿は手彫り模様のため、12時間くらいでしょうか。」

型が中心ですが、中には手彫りで模様を表現される作品も。
細やかな手彫りで器の迫力や存在感がさらに引き立ちます。 


美しいシルエット、流れるような釉薬など魅力の詰まった生形さんの作品。
K:「作られる上で大切にされていることは何ですか。」
U
:「使いやすさと造形の美しさを意識しています。特に花器は花を生けやすく、生けていないときもそのままで美しい形になるよう心掛けています。」

美術品を日常にも取り入れるような、そんな豊かな気持ちにさせてくれる生形さんの作品。使いやすさにも細やかな気配りがされています。


K
:「特徴的な持ち手のマグカップはどのように作られているのでしょうか。」
U
:「アンティークカップを参考にしながら、持ちやすさを意識して作りました。」

美しいだけでなく、持ち手のカーブがしっくりと心地よく手に収まるマグカップ。
愛用される方が多いのにも納得します。



今回の作品展では淡黄や緑などの明るい色合いの作品も。
釉薬の色合いや表情もゆっくりとご覧ください。



△今回は銀彩の作品も届けて下さっています。

静謐な空気をまとい、日常を優しく彩ってくれる生形さんの作品。
滑らかな質感や、美しく浮かび上がる紋様を、楽しみながら選んでいただきたいです。
生形由香展の作品はお店のみでのご紹介となります。

会期は24日(月)まで。 
みなさまのご来店をお待ちしております。

生形由香展
2023.4.15(土)-24(月)
11:00‐19:00
KOHORO二子玉川

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4月15日(土)より二子玉川にて生形由香展を開催いたします。
益子で作陶する生形さん、約2年ぶりの作品展となります。
手彫りや型によって仕上げられた繊細な紋様や滑らかなシルエットに美しい色を持つグラデーション。
芸術のような気品がありながら器としても心地よく、日常を少し特別に感じさせてくれます。
今回新しいお茶の器もリクエストしました。


生形由香展
2023.4.15(土)-24(月)
KOHORO二子玉川