「有永浩太展」2023.9.30(土)ー10.9(月)

温かな日差しに秋の風が感じられた9月の最終日、KOHORO二子玉川では硝子作家の有永浩太さんの展示が始まりました。
石川県の能登で制作される有永さん、二子玉川ではちょうど二年ぶりの作品展開催となります。
グラスやカップ、ボトルなどから大きさのあるプレートなど、定番から新作まで幅広く届けてくださっています。

硝子の器で食卓の一揃えになるようにと構成されている有永さんの作品。
色と色の重なりによって季節やシーンを彩り、陶磁器や漆器、木の器などと合わせても負けない存在感があります。
今回はこの時期に合わせてスミイロとウスベニを中心とした組み合わせに。

今年に入ってからの新作”コンテナドーム”は、展示に合わせて大小様々に届けてくださいました。
お子さんが保存容器を逆さにして使っていたところから着想を得られた、と有永さん。
くだものや焼き菓子、ケーキ入れたり、蓋と別々でも。
使い方が無限に広がります。
蓋まで硝子で作られたボトル。
今回は色々なかたちに挑戦されました。
使っている方からの支持も高く、大きさ違いで揃えたくなります。

有永さんの作品と言えば一番に思い浮かぶ定番のスミイロ。
光のあたり方によっては緑色のようにも。見るたびに異なる表情を魅せてくれます。
硝子の軽やかさがありながら、深い色合いが食卓の上で引き締めてくれます。

淡く華やかに色づいた桜色の”ウスベニ” 。
これまではアイテムが限られていましたが、今回グラスやプレートをはじめ様々な形をご覧いただけます。


平皿盆と名付けられたプレートはその名の通り盆としても使えるように作られています。
波紋のように広がる景色がフラットな器と思えないような立体感です。

大きさは7寸と9寸の二種類。
特に大きくなるとこれだけ歪みなく作るのは高い技術を要する仕事に。
ミリ単位の調整をしながら作るのだと話されていました。

有永さんの硝子は均一に吹かれていることで強度がしっかりとあり、毎日手に取りたくなる軽やかさです。
こちらは最近の新作カップ。
縁を整えすぎないことでふわっとした線が浮かび上がっています。
硝子だけでつくられた蓋碗。
葉の開く瞬間を蓋をした状態でゆっくり見ることができて待つ時間も楽しみです。デザートなどにも。
耐熱ガラスではありませんが、均一な厚みで仕上げることで温かいものにも使えるように作られています。
硝子の学校を卒業後、福島や東京の工房に長く勤務をされ、たくさんの数を作ることや海外の作り手との関わりからも技術を学んだと言います。
グラスの持ち手部分が螺旋状になったエアーツイストステム杯もそのひとつ。
いつも初めて見るような作品で私たちを楽しませてくれます。
作品展は10/9(月)まで。
高い技術と感性で、美術工芸から暮らしに寄り添う器まで幅広く作品を手掛けられ、展示の度に新しい景色を見せてくれる有永さん。
昨年には今後の活動も見通して、広い場所に工房を移されました。
大きな作品もつくれるようになり、更に可能性を広げながら作品を生み出していかれることかと思います。
これからも変化し続ける有永さんの今のものづくりをぜひこの機会にご覧ください。

有永浩太展
2023.9.30(土)ー10.9(月)
11:00-19:00
KOHORO二子玉川

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有永浩太展が9/30(土)よりKOHORO二子玉川で始まります。
秋も深まり、収穫や実りを迎える頃。
落ち着きのある色をした有永さんの硝子はこの時期 特に使いたくなるように感じます。
今回は、新しいかたちのコンテナドームや小ぶりなプレートなど、デザートによく映える器もお願いしました。


美しく洗練されていながら日常にも寄り添う有永さんの作品。
スミイロの穏やかで深い色に、ウスベニやクリアなどの淡く華やかな色。
かたちも定番のグラスから新作まで種類豊富に届けてくださいます。
硝子を通して映る季節の色を作品と共にお楽しみください。


有永浩太展
2023.9.30(土)ー10.9(月)
作家在廊:10.1(日)
11:00-19:00
KOHORO二子玉川