「田村文宏展」2022.10.8(土)-17(月)

気持ちのいい秋晴れの初日。淀屋橋にて田村文宏展が始まりました。
17日(月)まで開催しています。
昨年2人展の開催がございましたが、個展は久しぶりの開催です。
田村さんは、愛知県岡崎市にてご自身の畑の隣にある薪窯とガス窯で作陶されています。
今回は、白磁、安南、青磁を中心に、焼きしめや鉄釉なども届けてくださいました。また日常使いしやすい鉢、碗などもたくさん届いています。
ずらりと作品が並んだ店内は、澄んだように穏やかな空気が流れています。


使いやすくて買い足したいと来店される方も多い安南。
薪窯で焼かれた器は、あたる温度の違いで豊かな表情を見せます。

ツバメは、轆轤や窯づくりを教えた経験のあるカンボジアでは多く生息しており、縁起の良いものとされています。
一つずつ丁寧に印判で押された器は、滲んだように表れるもの濃く表れたものと、それぞれに違った景色が広がります。


今回は蝶々をモチーフとした作品も。
花の周りを楽し気に舞っているかのようです。
中心部分のオレンジがかった線は、釉薬を削って表現されています。
削ることで凛とした器から土のあたたかさも感じる味わい深い作品に。
焼成後化粧をすることで、色に変化を出したり絵付けに滲みを出しています。

渦を巻いた雲の文様が目を惹く、鉄釉雲文皿。
くっきりと表れるもの、ふんわりと表れるものと様々。
飴色のような風合いのあるお皿は、季節の果物を使ったサラダなど載せる料理をぐっと引き立ててくれます。


日常使いはもちろん、集まりの多くなるこれからの季節にも出番が多くなりそう。雲は縁起物ともされているので、おもてなしにも喜ばれます。
デザートや果物を入れたり、取り皿として使うのも。
漆器との組み合わせも相性がいいです。

サイズは3種類ございますので、用途に合わせてお選びください。

白磁プレート皿と白磁リム皿。
こちらはベトナムの土を使って作られています。
以前から持っていたベトナムの土を使って焼いてみたところ、白の色がとても綺麗だと感じ使い始めたそう。
不純物がないのが特徴で、安南は昔のベトナムのような雰囲気を出すためにはベトナムの土より日本の土の方がいいのだと話されていました。




くすみのない澄んだ美しい白は、シンプルでありながら自然と惹きつけられる魅力があります。
白磁プレート皿は、ワンプレートとして使ったり田村さんは餃子を食べる時にもよく使っていらっしゃるそうです。
フライパンからくるっとひっくり返す時も、フラットなお皿だと崩れる心配もないのも嬉しいですね。

やわらかい空気を纏う青磁。
細やかな貫入や曲線など、ため息の出る美しさです。

中国や韓国、ベトナムでも縁起が良いとされる菊の印が押された青磁印花鉢。
横から見る景色、溜まった釉薬など細かい所まで楽しませてくれます。


その他にも一点ものの焼きしめ壷や見る角度によって自然釉の流れが楽しい水瓶などもご覧いただけます。


毎回新たな発見と驚きを与えてくれる田村さんの企画展。
ベトナムや朝鮮、日本の文化など、これまでの経験と広い視野をお持ちの田村さんだからこそ作り出せるものばかりです。
土からご自身で採取したりと使い手のことを考え作られた器は、丈夫で毎日に欠かさないもの。
田村さんの作品は初めてという方も、使いやすさをぜひ実際に体感していただきたいです。
会期は17日(月)まで。
会期中オンラインショップでのご紹介も予定しておりますので、そちらもお楽しみに。
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愛知県岡崎市で作陶する田村文宏さん。
今回の展示会では、白磁、安南、青磁を中心に、焼き締めや粉引なども届けてくださる予定です。
また毎日の食卓に使いたくなる、ごはんや麺などを入れる鉢や碗、湯呑みやポットなどもお願いしました。
田村さんから見たアジアへの眼差しを作品を通して感じられる作品たち。
今回はどんな出合いがあるのか、楽しみです。

田村文宏 展
2022.10.8(土)-17(月)
コホロ淀屋橋
11日(火)は定休日のためお休みです。