「伊藤満展」2024.3.15(金)ー25(月)

淀屋橋では3月15日(金)より、伊藤満展を開催しております。
写真は初日の店内の様子。


今回の展示では、お皿やカフェオレボウルなど器のほか、たくさんの花器をご紹介しています。
白のシンプルなものから赤や黄、緑など鮮やかな色絵を施されたものまで、大小さまざまな花器が並び立ち、うららかな春の訪れを感じられる、華やいだ空間となりました。


春の目吹、始まりの時期をテーマとし今回の展示に取り組まれたという伊藤さん。
色とりどりの絵柄たちは、植物の種や葉、茎などを抽象したものをイメージし描かれたのだとか。
「頭を柔らかくする為に、春ですし新しい芽(新しく自分から出てくる形)はどんなものかなあ。という思いで制作しました。」


型には決してはまらない自由な形と、そこに描かれる活き活きとした絵柄たち。
伊藤さんの溢れる想像が生み出す、色彩豊かな景色が広がります。

昨年たくさんのお客様の目に止めていただいた、「とほけ」もご紹介しています。

時には頭に花を咲かせてくれる、愛らしさのあるとほけ。
台座はお香立てとしてもお使いいただけます。

初日の3月15日は、「一粒万倍日」、「天赦日」、「虎の日」という、三つの吉日が重なる特別な開運日としても各所で話題に。
せっかくなら、とその日に因んだ素敵なとほけも届けてくださいました。

「一粒万倍日 おむすび」
良い結果に結びつくなど、学業や仕事に関して縁起が良いとされ、三角形のおむすびは、頂点に神が宿ると信じられている。

「一粒万倍日 月夜に米の飯」
飽きることのない気楽な生活のたとえ。昔は月の光はありがたく、米の飯は貴重だった為、それが毎日つづけば、言うことがないという意

「一粒万倍日はお米とも関わりあいがあるので、ちょっと特別にしてみました。」と伊藤さん。
ご飯のてっぺんについているのは一粒のお米だそう。
日々何気なく口にしているものや、受け取っているもの。
それを当たり前に感じられているということに、感謝の気持ちを持つこと。
つい忘れてしまいがちな事を、ふと心に思い出させてくれるようです。


花が咲くのをゆっくりと待ちわびながら、そっと祈る「つぼみ」。
つぼみは、希望の象徴のようなイメージで伊藤さんが当初から作り続けているテーマの一つなのだとか。
「寺社で見る梅の花や、お花見での桜が綺麗だなあと、当たり前に思う事を大事に。」


花開く瞬間を見ているような、「壁掛けオブジェ つぼみ」は、まるで本物の桜の木のような再現性の高さに驚かされます。

また「願い」を一つのテーマとして描かれたという絵皿や、多彩な色使いが美しい絵画も。
女性が静かに祈りを捧げる姿は、自然と気持ちがほぐれるような、穏やかな空気が流れます。

イタリアの街並みを抽象化し描いたという「オイルパステル画」。
「モデルとなっている場所は、以前1年半住んでいた街で、第二の故郷的なところです。」と伊藤さん。


陶器、文化を学ぶため20年前に留学して以来、二年に一度は訪れ制作を行っているというイタリアのペルージャ。
力強いタッチと、華やかでありながらもどこか奥深い色使いは、視線を自然と惹きつけます。


そして今展では、滋賀を中心に活動されているフローリストmûre(ミュール)さんが生けたお花を伊藤さんの花器とセットで販売しております。
mûreさんがそれぞれの花器に丁寧に草花を生けてくれました。

今回用意してくださったのは、チューリップやクリスマスローズ、シンビジュームなど、すべて春に咲く花たち。
やさしい光が差し込んだ店内に、伊藤さんの花器に寄り添うようにそっと佇む花々の姿がとても可憐で、思わず見惚れてしまいます。

春の出会いの始まりのように、伊藤さんの花器とmûreさんの生ける花々、それぞれが出会った時、他では代えがたい新たな魅力が溢れます。

形、色、絵、一つとして同じものは無く、全てが一点ものの伊藤さんの花器たちは、花や生け方によっても表情を変え、私たちを楽しませてくれます。

まだまだ厳しい寒さが続きますが、やわらかな日差しが少しずつ晴れ間を生み、春らしい空が増えつつあるこの頃。
伊藤さんの作品とmûreさんの花とが紡ぐ、今だからこそ生まれる世界を、お散歩がてらに是非体感しにいらしてください。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

会期は25日(月)まで。
後日オンラインショップでのご紹介も予定しております。
遠方でご来店の難しかった方も、この機会にどうぞお楽しみください。
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淀屋橋にて、3月15日(金)より伊藤満展が始まります。
今展では「春の芽引き、始まりの時期」をテーマに、定番の白や絵付けを施した作品を届けてくださいます。
初日の15日は、一粒万倍日、天赦日、寅の日と縁起の良い日の重なり。
そこにテーマ性を持たせた、とほけなどもご紹介予定です。
また、
伊藤さんの花器に、滋賀を中心に活動されているフローリストmûre(ミュール)さんが活けたお花をセットで販売いたします。
形、大きさなど異なる100点もの花器が並びます。
そちらもお楽しみに。

※お花は、なくなり次第終了いたします。


伊藤満展
2024.3.15(金)ー25(月)
コホロ淀屋橋
定休日:19(火)
11:00-18:00