ANDO'S GLASS

イギリスのデザイナー、ジャスパー・モリソンがデザインした「ANDO'S GLASS」は
東京の下町で一つひとつ作られています


■モダンで温もりがあるグラス


安定感のあるぷっくりしたグラスと、かっこいいすらっとしたグラス。
モダンな印象なのに人の手でつくられた温もりも感じられるのは、一つひとつが手作りされているから。


▲東京下町の職人が一つ一つ型に吹き込んでつくられます

職人がつくっているけれど買いやすい価格であること、飲み物だけでなくデザートなど多用途に使えること、
贈り物にぴったりなきれいな箱も用意されていることから選びました。


▲箱は葛西薫さんデザイン



■「1個の美しいグラスをつくりたかった」


プロダクトデザイナー ジャスパー・モリソンさんに、アンドーギャラリーの安東孝一さんが「普段使いできるシンプルなグラスをデザインしてほしい」と依頼したことから誕生しました。


▲8年前に清澄白河に開廊したアンドーギャラリー。当時は何もなく静かな場所でしたが、今やコーヒーとアートの街として注目を集め海外からも観光客が訪れるそう


「僕がデザイナーのジャスパーにリクエストしたのは、シンプルで普段使いできる美しいグラス。あなたのかたちが見たいんじゃなくて、フィロソフィーが見たいって伝えたんです。」

その後アンドーギャラリーに届いたドローイングがこちら。いろいろ描いたけど、僕はこのシェイプがベストだと思うというメッセージとともに送られてきました。


グラスの薄さは1.2ミリ。あまり薄すぎると扱うのに緊張するし、厚すぎると機械生産と変わらず手吹きのよさがなくなってしまう。ほどよいところを探って行き着いたのが1.2ミリという厚みでした。


▲「口当たりがよくてお水が美味しく感じます」とスタッフ



■SMLではない、ファミリーという考え


第1号のグラスは直径80×高さ78mm、第2号は直径68×高さ106mm。直径も高さも異なる珍しい組み合わせです。
これにはわけがあります。

「最初デザインは1つでいいから、サイズ違いが欲しいとお願いしていたんです。
でも図面は1つしかないのでジャスパーに確認したら、
〝SMLはいやだ、ファミリーならいい〟って言い張るんですよ。
SMLって大量生産の考え方なんだよね。彼は、グラスそれぞれにアイデンティティを与えたかったんじゃないかな。」

二つは一見似ていないようでいて、実は容量は同じ350ml。
仲良く並んでいる様子は、やっぱりファミリー。

「ふっくらしたお兄ちゃんとのっぽな弟」
いつのまにかギャラリーのスタッフにそう呼ばれるようになりました。


▲2014年にグッドデザイン金賞を受賞、16年にはドイツデザイン賞金賞を受賞、国内外で評価されています

業務用ではなく、自分のための1個にこだわってつくられた日常使いのグラス。
家族それぞれのグラスで好きなものを飲む、みんなで囲む食卓によくなじみます。



ANDO'S GLASS
容量:350ml
S/ Φ8cm×H7.8cm
T/ Φ6.8cm×H10.6cm
※電子レンジ、オーブン、食器洗浄機はお使い頂けません