岐阜県多治見市にて作陶されている安藤友紀さん。
安南手(あんなんで)というベトナムから伝わる焼き物の技法やトルコなど異国の絵付けを施された作品が特徴です。
安南の飯碗や片口、湯呑や稜花皿などたくさんの作品を届けてくださいました。

見た瞬間にびびっと心惹かれてしまいました。
青色で絵付けされた1つひとつの線が淡く滲んだ表情のもの、濃くはっきりとしたものなど同じ絵でもふたつとして同じものはありません。

内側や高台など細かいところまで施された華やかな装飾。

細やかに入った貫入も美しいです。

染付と聞くとなんとなく和食をイメージしてしまうことや手持ちのものとの組み合わせもしにくいだろうとあまり手を出したことがありませんでした。
安藤さんの作品は和洋問わずアジア料理などにも相性がよく、どんな器ともしっくりと合わせやすいことも魅力の1つ。
お店でご紹介している作品とも組み合わせてみました。

山岸厚夫さんの漆器との組み合わせは間違いなし。

山野邊孝さんの白泥ナラ灰切立皿の上に安南筒湯呑を載せてお茶時間を過ごしたり。

堀宏治さんのオードブルプレートの上に安南鉢稜花皿を。
木との組み合わせもよく合います。

安藤さんの元気で柔らかい空気を纏う作品は、食べものや合わせるものを選ばず、主張しすぎることなく華やかさを与えてくれてくれます。
器が食卓をどこか遠くへと連れ出してくれそうな雰囲気を持った作品をどうぞご覧ください。

6月17日(土)からは、岡山で制作される木工の小林克久さんとの二人展が開催されます。KOHOROでは初めてとなる安藤さんの展示、こちらもどうぞお楽しみに。

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