コレクション: 水垣千悦さんの黒陶花器
現在開催中の水垣千悦展。
染付、白磁、三島のほか、新作で黒陶もご覧いただけます。
今回は、黒陶の中でも花器のご紹介をいたします。

黒陶は釉薬を使用せず、焼き締められた器。
高温で焼いているため、しっかりとしていて吸湿性に優れています。

使い込むほどに黒くなることはなく、柔らかさのある色合いになっていきます。
使い続けることで少しずつ滑らかな質感になっていき、艶のある表情へと変わっていくので、経年変化を楽しんでいただけます。

きめ細やかな土の質感、深みや凛とした雰囲気があります。
水垣さんから生みだされる曲線は、柔らかく穏やかでとても美しいです。

先日、doux.ceの谷匡子さんがお花を活けてくださいました。

△黒陶 花器(929)

△黒陶 徳利型一輪挿し(927)

△黒陶 花器(934)

△黒陶 花器(937)
黒の器にお花が映えてより美しく感じられます。お花も喜んでいるかのように、いきいきとして見えますね。
焼き締めは、水をきれいに保ってくれると言われています。
これからの暑い季節、少しでも花を楽しむ時間が長くなるのは嬉しいです。
水垣さんの花器のほかに、現在亀田さんや松原竜馬さんのピッチャー、石川さんのガラスの花器なども現在ご用意しています。
△水差 石川硝子工藝舎

△松原竜馬 ピッチャー

△工場型 八角小瓶 石川硝子工藝舎

△白磁ピッチャー 亀田大介
ガラスや白磁は涼しさを感じられたり、同じお花を活けても、器でこんなにも表情が変わります。
夏は花が傷みやすいイメージがありますが、植物の生命力溢れる季節でもあります。
梅雨の中しっとりと美しく咲く花、夏の日差しをいっぱい浴びて元気に咲く花など、お気に入りの器に活ければ、気分を晴れやかにしてくれそうです。
部屋の一隅に季節を飾ってみてください。

水垣千悦さんの作品の紹介は、随時していきますので次回もお楽しみに。