食卓を彩るスリップウェア
KOHOROの定番としてご紹介している、松原竜馬さんのスリップウェア。
大分県でスリップウェアや粉引き、耐熱など幅広く作陶されています。
スリップウェアは、ヨーロッパなど世界各地で見られる古い時代の陶器の一種で、土に水を加えて泥上にした泥漿(スリップ)を素地にかけて模様を描いたものです。
17世紀から19世紀頃までイギリスで愛されてきましたが、その後途絶えた技術を日本で復元されてきました。
独学で学ばれたという松原さんが作りだすスリップウェアは、どれもおおらかで大胆。ふわりとやさしい景色が広がります。
くっきりと模様が描かれたもの、雲のように軽やかで流れるように描かれたもの、円が描かれたものなど様々。
土によってもきりっとした姿ややさしい姿に表情が変わるところもおもしろく、ふたつとない作品のため届くたびに今回はどんな模様なのかと楽しみもあります。
スリップ丸皿は、模様がまるでソースをかけているかのよう。
動き出しそうな模様があることで、料理をのせた時にまとまりがうまれるように感じます。
作品1つひとつを見ると存在感があるように見えますが、料理をのせるとさりげなく食卓に彩を添えてくれるところが最大の魅力。
シンプルなものを選びがちなお客様からも、松原さんのスリップウェアは料理を選ばないので使いやすいというお言葉もよくいただきます。
全てスリップウェアの作品を使っても全くけんかすることなく、料理を引き立てながらも華やかに。
綺麗に盛ろうと思わなくても大胆にどさっと盛れば成立するので、テーブルを設えることへの楽しみも与えてくれます。
組み合わせるものを選ばないので、木やガラス、手持ちのものと合わせても。
日々の食卓はもちろん、来客時のおもてなし料理、お正月などのハレ使いにも活躍してくれそうです。