夏の食卓 山岸さんの漆器
福井県鯖江市にて、息子さんを筆頭にご家族で制作されている山岸厚夫さんの漆器。
暮らしに寄り添い使い続けられるもの、普段の生活にもっと漆器を取り入れてほしいという思いで作られています。
その言葉通り、山岸さんの漆器は漆を何度も塗り重ねているため強度が高いことや、刷毛目を残す塗り方をされているので疵が目立ちにくく、心配や気張らずに日常使いしていただけます。
また使うごとに味わい深い色合いと艶が生まれるのも使う楽しみになります。
△曙
下地に朱漆を塗り、黒漆で仕上げたもの。
使っていくと黒漆がすり減り、朱の部分が多くなっていきます。
△根来
根来はその反対で、下地に黒漆を塗りその上に朱漆を重ねたもの。
使ううちに黒が多くなっていきます。
△仙才汁椀
素材は、木をくり抜いたものと、木の粉を固めて形を作る木合の2種類。
くり抜きは抜群の耐久性があり、木合は乾燥に強いのが特徴です。
普段のお手入れは、ご家庭の中性洗剤で洗い、柔らかい布巾で水気をふき取るだけ。
普段の洗い物と何ら変わらずに使っていただけます。
温度の変化がしにくいところも漆器の良いところ。
熱々のものも持てなくなるほどにはなりにくいです。
温かいものは温かく、冷たいものは冷たく保つことができます。
これからの季節は冷たい蕎麦、うどん、そうめん、冷や汁などを入れていただくのに最適です。
深みのある色合いでどんな料理にも寄り添ってくれ、夏の食卓にも良く合います。
日常使いしやすく永く使うほどに良さが引き立つ山岸さんの漆器。
経年変化から生まれる輝きや深みを感じながら、自分だけの器を育ててみてください。