長崎県波佐見町で活動されている吉田健宗さん。
吉田さんの器は、着ならした普段着のような器をという思いで作っていらっしゃいます。
フランス語で八角を意味するオクトゴナルは、フランスのアンティーク皿を現代の生活に合わせて使いやすいようにと、軽さや重ねやすさも考えて作られています。
深黄釉は、やさしい色合いに縁部分との境い目に溜まる釉薬や随所に表れる貫入。
白釉薬は、マットで滑らかな質感とやわらかな白が印象的。
オクトゴナル皿は、23㎝と普段使いしやすいサイズ感で、朝食にはサラダとパンを載せてワンプレートに、昼食はパスタを、夕食はメイン料理を、特別な日にはホールケーキを載せたり、様々な場面で活躍してくれます。
長皿は、メイン料理に付け合わせも添えることができ、心地よい余白も楽しめます。
鉢は、深さがあるので、ロールキャベツや具たくさんのシチューなどにも。
オクトゴナルシリーズは、縁の模様が自然と優美な雰囲気を演出してくれます。
昔から使われている釉薬を使い、作品にすることで、日本の伝統を振り返りたいと話す吉田さん。
緑青釉もその一つです。
ほんのりと青みがかった緑と、薄らと表れる灰色の模様のような姿に奥ゆかしさがあり、合わせる料理を引き立てます。
色合わせがしやすく、手持ちのものとも相性よく設えることができるところも頼もしいところ。
すっきりとしたリム角長皿には、季節の果物を使ったカプレーゼやオードブル、焼き魚やお寿司などにも。
オクトゴナル皿の小皿やオーバル小皿には、ケーキや焼き菓子、副菜などにも最適です。
マグカップと合わせて夜のお茶時間にも。
吉田さんの作品は、陶磁器でできているため、目止めをする必要もなく、また電子レンジや食洗器を使えます。
これからの寒い季節には、珈琲や紅茶をあたためて飲めるのも嬉しいです。
シンプルな中に個性が光る吉田さんの器。
気兼ねなく使える良さと、きれいに盛り付けようと思わずとも、料理が喜ぶような華やかを器が演出してくれることを感じます。
毎日の暮らしに欠かせない存在になってくれる作品を、どうぞお楽しみください。