「須田二郎 展 」 2024.9.12(木)ー9.18(水)

9月12日(木)より二子玉川にて須田二郎展が始まりました。
大きな鉢やカッティングボード、カトラリーに調理道具などたくさんの作品が並んだ店内。
初日は須田さんが在廊してくださり、明るく和やかな空気に包まれました。

 


元々木こりだった須田さん。木の器を通じて日本の森を甦らせたいという思いで制作されています。
作品に使われている木は、主に荒れ果てた雑木林や宅地造成のために切らざるを得なかったもの。
今回たくさん届いているサクラとカエデの作品は、1月に高尾天神で切ってきた材で作られています。

なんだかご利益がありそうです、、、!


様々な用途に合わせて作られるカトラリーや調理道具。
フォークだけでも、食事用から和菓子をイメージしたものまで、5種類も届きました。
スプーンやバターナイフのほかにも、“カンズリヘラ”、“ハッパマドラー”など、少しマニアックな道具や思わず聞き返してしまうような名前の作品も。

 


ヘラも大きいものから小さめサイズ、角が付いている形まで、かなり種類を細やく作られています。
あまり見かけない穴が空いたヘラは、ゴロゴロとした食材を混ぜる時に抵抗が少なくなり早く火が通るのだそう。
普段から料理をされる須田さんがつくる道具は、どれも使い手に寄り添ったものばかりで一度使うと手放せなくなるような存在です。
目で見て楽しく、使うたびに愛着が増していきます。


全てが一点もののボール。高台のない底が丸いかたちは、サラダやくだものなどたっぷり盛り付けることができます。
とても薄く挽いてあるので、かなり大きいものでも驚くほど軽やか。
サラダ油しか塗っていない須田さんの木のうつわは、はじめはサラダを何回か食べるとドレッシングがしみ込んで膜のようなものができ油分を弾くようになります。使い込むほどに育っていく姿をお楽しみください。


△側面の黒い部分。元々穴が空いていた所を埋めて漆で固めて仕上げています。
穴あきの材でも、作り手によって命が吹き込まれ唯一無二の作品に蘇るのだと胸が熱くなりました。

 


今回の展示では、以前から須田さんのお客さんだったというone.さんのお菓子を一緒に販売しています。
自然食品に長く携わり作り手や素材に深く向き合った経験から、素材一つひとつを丁寧に組み合わせた焼き菓子を作られています。


メープルシロップやカカオの優しい甘さ、チーズや青のりなど塩気とのバランスが絶妙な加減。素材本来の美味しさが引き立ち、思わず手が止まらなくなってしまうようなone.さんのお菓子。
手土産にもおすすめです。ぜひ須田さんの作品とともに味わってみてください。

会期は18日(水)まで。最終日は須田さんが在廊し、器にサインを入れてくださいます。
名入れ・短いメッセージなども対応できるそうです。
店内には須田さんからの熱い直筆メッセージもたくさん届いています。
須田さんの想いがたくさん詰まった作品展、ぜひお立ち寄りください。

---------------------------------------------------------------------




9.12(木)からは木工の須田二郎さんの作品展を4年ぶりに開催します。
木こりとして木や森に向き合う須田さん。
木を器にすること、道具のこと、森のこと、多くの発信をされています。

自ら伐採した生木を削り、乾燥させてつくる木の器やカトラリーは同じものが無く、すべてが一点もの。
手を加えすぎることなく、木の声に耳を傾けかたち作られる作品は、須田さんを介し生まれ変わった姿で、私たちの暮らしと共に生きてゆくような感覚があります。
一つひとつの作品との出会いをどうぞお楽しみください。

18(木)は須田さんが器にサインを入れてくださいます。
名入れ・短いメッセージなども対応できるそうです。
会期中「one.」さんのお菓子も販売します。


須田二郎 展  
2024.9.12(木)ー9.18(水)
作家在廊:12(木)・18(水)
11:00-19:00
KOHORO二子玉川