三浦ナオコ 展 2017.9.16(土)-27(水)

 

2017.9.16

三浦ナオコさんの展示会が始まりました。KOHOROでは初めての個展です。
岐阜県多治見市にあるstudio MAVOで作陶をされています。

手のあとが残るものが好きで、料理や食べることが好きな三浦さん。
お店と思ってふと立ち寄った陶芸教室が、器づくりのいちばんはじめ、始まりでした。

今回はすべて、制作の中心とされる白磁の作品。
型を使った輪花や菱形の皿。高さのある台皿は、
盛り付けるものがきりっと映えます。

 

釉薬のかかりかたに表情があり、
白が持つ色の豊かさが器のなかに広がります。

李朝などの古い器が持つ白の佇まいに近い表現を追求し、
白磁を中心に作り続けているそうです。

「器づくりを始める前から古いものが好きで、骨董屋さんなどへよく見に行っていました」
とお話される三浦さんは楽しそうで、こちらも想像をめぐらせて楽しくなります。

三浦さんの作品がもつ凛とした静けさのなかに、
古くからある、心ひかれる形や色が息づいているようです。




「制作にはデザインをやっていたときの感覚も影響していると思います」
新しい形を生み出す姿勢は、器づくりを始める前から。



轆轤で作られた湯のみと、型で作る急須。
滑らかな白磁の質感は、包み込むと手のなかにとてもしっくりとおさまります。

飯碗やれんげ、大小さまざまな皿や鉢、盛り付けるものによってまとう空気が変わります。
どんなものもすっと受け入れてくれるような、ふだんの食卓にとても使いやすい器です。

三浦さんの器を使う方から、「こんな料理やお菓子を盛り付けました」と教えられ、
ご自身が新しい発見をすることも多いそう。
みなさんが盛り付けを楽しみながら使う様子が、伝わってきます。

 

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三浦ナオコ Naoko Miura
北海道生まれ
桑沢デザイン研究所 卒業
多治見市陶磁器意匠研究所 卒業
現在岐阜県多治見市にある、studio MAVOにて作陶

古い白磁のもつ白色に引かれ、白の表現を続けている三浦さん。
作品は釉薬の流れかたがひとつひとつ違い、白色のなかに豊かな表情があります。
轆轤で作るカップや飯碗は手になじみ、型で作る器には花や葉、菱形、台皿など
たくさんの形があり、組み合わせるのが楽しくなります。
凛とした姿を持ちながら、ふだんの食卓になじむ使いやすい器です。

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KOHORO二子玉川 2017/9/16(土)-27(水)
コホロ淀屋橋   2018/1/13(土)