「原田七重展」2023.3.18(土)-27(月)

石川県で作陶される原田七重さん。
3月18日(土)よりコホロ淀屋橋にて作品展を開催しています。
淀屋橋では2年ぶり2度目となります。

初日は原田さんが在廊してくださり、どれにしようか悩まれるお客様と一緒に考えながら器を選ばれていました。
かざらず自然体で、気さくにお話してくださる原田さん。
和やかなお人柄が器にも現れているように感じます。

写真は初日の様子。刷毛目の器をはじめ、九谷の土をつかった磁器や半磁器、春らしい爽やかな青い器が並びました。




数年前に石川県にお引越しされてから、九谷の土が手に入りやすくなり、
磁器や半磁器の作品をよく作るようになったという原田さん。

磁器は高温焼成することが多いのですが、原田さんは陶器と同じ温度で磁器を焼かれています。
原田さんの磁器は真っ白ではなく、グレーがかったやわらかな色合いです。



ちょこんと愛らしい耳のついた半磁器の片耳ボウル(写真右)は新作。



クリームのような白色と、あたたかな土の色。
さらりとした釉薬と、ざらっとした土の手触り。
色合いや手触りの対比が魅力的な器です。
具たくさんのスープを入れたり、小どんぶりとしてもお使いいただけます。



「焦げ茶のリム皿と楕円皿鉢、実は同じ釉薬を使ってるんですよ」と教えてくださった原田さん。
印象の異なる2枚なので、同じ釉薬を使われているとは驚きでした。
どちらも手に持って見ると想像以上に軽やか。普段の料理につい手に取りたくなる、あたたかみのある器です。




青色の器はコホロでは初めてのご紹介。
写真のボウルは青の釉薬をかけた後に白の釉薬をかけています。
デニムのような風合いがあり、様々な角度から眺めたくなります。
お浸し等の和食を盛っても、カフェオレボウルとしてもお使いいただけます。

釉薬を刷毛で塗っている刷毛目の器。
色が濃すぎると次第に釉薬がはがれてしまうので、加減が難しいんだそう。






くすんだ緑や茶色、焦げ茶色、黄色といった色の重なりが美しく、褪せた色合いは草花を思い起こさせます。

手に取っていただくことが多い台皿。
お菓子等の食べ物はもちろん、アクセサリーやキャンドルを載せても。
内側にも釉薬がかけられているので、ひっくり返して器としてもお使いいただけます。





小さな「どうぶつ」は作っていて一番楽しい作業なのだそう。
「学生時代、美大に通っていたこともあり、粘土を触るのは好き。
繰り返し作っていると上手に作れるようになってしまうけれど、
つるっと綺麗なものは目指していないから、上手にならないようにしている」という原田さん。

子供のときに習っていたというギターを持つ猫たちはどこかユーモラス。
どうぶつ達はそれぞれ表情やしぐさが異なり、楽しんで作っているのが伝わってきます。

 

軽やかで日常にもすんなりと溶け込む原田さんの器。
前回の作品展でお選びいただいた方や、今回初めて購入してくださった方が再び訪れてくださったりと、その使いやすさにも定評があり、
新生活や贈りものにもおすすめです。
会期は27日(月)まで。多彩な原田さんの器をどうぞお楽しみください。


原田七重展
2023.3.18(土)-27(月)
※22(水)定休日
※25(土)11:00-15:00までの営業
11:00-18:00
コホロ淀屋橋

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3月18日(土)より淀屋橋にて原田七重展を開催いたします。
石川県にて作陶されている原田七重さん。淀屋橋では2年ぶりの展示です。
おおらかでやわらかな作品からは、もの作りを楽しむ原田さんの気持ちが現れているかのよう。
刷毛目や磁器、三島など春の訪れを感じるようなあたたかい作品が並びます。
どうぞ春の食材を載せてお楽しみください。

原田七重展
2023.3.18(土)-27(月)
11:00-18:00
コホロ淀屋橋