淀屋橋では、12/3まで「松村英治 山岸厚夫展」を開催しています。
初日の11月23日、お二人が在廊され、山岸さんには漆の塗りの体験と研ぎの実演をしていただきました。
漆は一つの作品ができあがるまでに、約20もの工程があります。
今回はその中の1つの工程で、お椀を機械で回転させて、漆を塗るための刷毛をあてる体験をさせてもらいました。
刷毛は人毛を木の板で挟んだもので、使っていくと毛先が短くなっていくので、木を削りながら使用するそうです。
機械でお椀を回転させることで効率良く均等に漆を塗ることができます。
簡単そうにも見えますが、刷毛をあてて機械が回り始めると、椀を押さえる左手と刷毛をもつ右手のバランスが難しいそう。
みなさん楽しく体験され、見ていた方も参加されるなどにぎやかな1日になりました。
年の瀬、新しい年の祝いの食卓にも、漆器を選ぶとてもいい機会です。
コホロでは定番の漆器としてお客様にも長く愛される山岸厚夫さん。
食卓をぐっと引き締めてくれる漆器は、使ってみるととても扱いやすく、万能です。
初めて使う人にも使いやすく、長く使うほどに風合いが変わり育っていく山岸さんの作品。口当たりのよさや、持ったときの心地よさ、扱いやすさをぜひ手に取って感じていただきたいです。
愛知県半田市で作陶されている松村英治さんは、淀屋橋では初めての企画展となります。四彩、緑釉、青流しなど豊かな表情をもつ作品。今回は、人の集まる年末年始にも出番の多い大鉢がたくさん並んでいます。
重さや使い勝手を考えて、薄く出来る部分は薄く、大事な部分はしっかりと厚く。器を運ぶとき、洗うときにも持ち上げやすく、大きな器も軽やかです。
表面が滑らかな焼き締めの作品は、初めて使う方にも使いやすいようにと使い込んだ質感になっています。
漆の赤と黒、土の質感や色を残す器、組み合わせも楽しい二人展は、12/3までの開催です。
一部作品はオンラインショップにも掲載しています。
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