「原田七重展」 2021.4.3(土)-11(日)



4月3日より、淀屋橋にて原田七重展が始まります。
石川県で作陶される原田さん。水切れが良く使い心地の良い注器や、食事の時間の一揃えにちょうどよい碗や皿が並ぶ予定です。



大らかで一つ一つ個性の違う楽しい器。使う方一人ひとりとの様々な出合いが楽しみです。

原田七重展
2021.4.2021.4.3(土)-11(日)
11:00-18:00
コホロ淀屋橋
6(火)は定休日のためお休みです。

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2021.4.7(水)

淀屋橋にて4/3(土)から開催中の原田七重展。淀屋橋では初めての開催です。
原田さんは石川県にて制作されています。

陶芸を始めたきっかけは、趣味でやってみたいと通い始めた陶芸教室でした。教室で女性陶芸家の方との出会いがあり、自分でも作ってみたいと思ったことが始まりとなったそうです。

制作するにあたり、昔から伝わるものや昔の方が使っていたものからインスピレーションを受けているとお話されていました。仕上がった器の艶感や質感も大切にされています。

轆轤を回しながら「こうするとぴりっとして面白いな…」など試行錯誤しながら作っているとお聞きし、感覚を大切にし瞬間に思い描くものを捉えた器のもつ魅力を改めて感じました。
今回は、緑と白の組み合わせが春らしくて好きだという飴釉鉢や耳付ボウルなどもご覧いただけます。
どの作品も組み合わせることが楽しく食卓に揃えたくなります。

外側無地マグカップは、外側には釉薬はかけず内側に釉薬をかけています。
作る過程でついた原田さんの指の跡が模様となり目を惹きます。
「たくさんつけた方が、いい色に仕上がるからべたべたつけようかな。」
仕上がりを楽しみながら制作される様子が窺えます。

こちらの写真は一輪挿し。裏には他の作品には無いお名前の七のサインが。
共同で使用できる登り窯を借りて作られたそうです。
自然釉がかかっているので、他の作品との表情の違いも感じられます。

三島猪口の彫りの部分は、河原で拾った石を使って彫ったそう。
河原を歩いていて見つけた瞬間に「これは使える!」と思って持って帰られたのだとか。
この石の他にも、使いたい石がまだまだあるそうです。 


飴釉や鉄釉、磁器など多彩な表情をもつ原田さんの作品。
原田さんご自身は、緑が生い茂った中にくまの家があるような、そんな森のくまさんの家で使われる器をイメージされているそうです。
お話しをお聞きしてから原田さんの作品を見ると、小さなこぐまのいる家族が楽しそうに食卓を囲む姿が浮かぶようになりました。
物腰が柔らかく、優しいお人柄が温かみのある作品からも伝わってくるようです。
新しい始まりの季節。春のおいしい食材をのせた食事を楽しんでいただきたいです。
ぜひ、実際にお手に取ってご覧ください。

原田七重展
2021.4.3(土)-11(日)
コホロ淀屋橋