焼き締め

焼き締めは釉薬をかけずに高温で1週間ほどかけじっくり芯まで焼いているので強度が高い器です。
水分や油分を吸いやすいので、扱いが難しいと思われがちですが、どんどん使うことで、扱いやすく味わい深くなります。

強度
吸水性
耐油性
直射日光
冷蔵庫
電子レンジ ×
オーブン ×
直火 ×
食器洗浄機 ×
浸け置き洗い ×
金タワシ・クレンザー ×

“目止め”をしましょう

焼き締めは土の粒子が粗く、施釉もされていないため水漏れすることがあります。目止めをすることで表面がコーティングされ水漏れしなくなります。

1、器が充分浸かる量のとぎ汁を鍋に入れ、火にかける。鍋底に器が直接あたらないよう、網やお箸などを下に置く。
2、沸騰する手前で火を弱め、器を沈める。弱火で沸騰しないように10分程煮て火を止め、そのまま2時間浸けておく。
3、水で洗った後、しっかりと乾燥させる。

ご使用の前に

毎回のご使用の前に、水にくぐらせると器が水を含みシミやニオイの予防になります。

油分が沈着しやすいので、油料理で使う場合は長めに水に浸けることをおすすめします。

ご使用後は

ご使用後は、たわしで洗うと、最初はがさがさしていた表面が徐々につるつるになり、いいツヤがでてきます。気になる汚れは、食器用洗剤で洗ってください。流した後は、しっかり乾燥させましょう。

保管方法

しまう前に必ずしっかりと乾燥させましょう。カビやニオイの原因となります。長期間しまうときは天日干しをしておくと安心です。

限られたスペースで重ねて収納する場合は、器と器の間に薄い布や紙を挟んでください。傷や湿気の防止になります。

困ったときは

欠けてしまった

欠けた部分で怪我をしないようにサンドペーパーで角をやわらげましょう。釉薬を使っていないので、この対処だけでもまだまだ使えます。

カビが生えてしまった

食器用漂白剤を使いましょう。水で薄めた食器用漂白剤に食器を浸すとほとんどのカビは取れます。ただし、すすぎと乾燥をしっかりと。激しい茶渋などにも有効です。

浸みだすような水漏れを感じる

目止めをし、漏れが止まったら軽く洗ってよく乾燥させてください。これを漏れが止まるまで繰り返します。

おすすめの使用方法

ビアタンブラーとして

釉薬のかかっていない素地の特性からキメが細かく長持ちする泡が立つので、ビールがおいしくなると言われています。泡はうま味を逃がさず、苦味を吸収する作用もあるとか。
*器を冷やす場合は冷凍庫ではなく冷蔵庫で冷やしてください。割れの原因になります。

花瓶として

表面がガラス質でない焼き締めの花器は夏の暑い時期でも水持ちがよくお花が長持ちします。焼き締めの深い色がどんなお花も引き立たせてくれます。

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