渕布合鹿椀　曙 山岸厚夫
Φ14cm×H10cm

合鹿地方で使われていたことから名前がついたといわれている、高台が高くつくられた合鹿椀。
年越しのおそば、お正月のお雑煮、具沢山の豚汁、丼ごはん、特別な時にも、毎日の食卓にも使いやすいお椀です。
普段の器として使えるように、キズが目立ちにくい刷毛目を残す塗り方をしています。
欠けにくいようにと施された渕布は、丈夫さを増し、より永く愛用いただけます。

また使い続けていくと、黒漆の下に塗り込まれた朱が姿を現します。
「曙」という色は、黒色との狭間に見え隠れする朱が、まるで曙の空のようだと感じ、つけられた名前なのだそう。
使い込むほどに艶やかに味わいを増していく変化をお楽しみください。


＜山岸厚夫　Atsuo Yamagishi＞
実家である「河和田漆器」の道を歩み、先代「山岸金重」より塗の技法を習う。
以後修行に励むと共に、伝統の河和田塗りに現代感覚を取り入れた新しさに挑戦し、創作活動を続けています。
もっと気軽に使える漆器をという思いで、刷毛目を残す技法で仕上げています。
傷がつきにくく、目立たず、漆器を気負いなく安心して日常で使うことができます。

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