10月9日(土)から18日(月)まで淀屋橋にて八木橋昇展を開催いたします。
会期に先駆けまして、現在店頭でご紹介している作品とあわせて八木橋さんについてご紹介いたします。
滋賀県信楽にて作陶されている八木橋さん。
昔ながらの技法である、欅の1枚板でできた蹴轆轤(けろくろ)を使って1つひとつ丁寧に時間をかけて作られています。
土のブレンドもご自身でされており、足練りをされています。
粘土の玉を重ねてひと踏みひと踏み広げていくと、踏み終わった頃には床いっぱいに大輪の「土の花」が広がるのだとか。
それを巻き上げ切り分けていき、もう一度重ねていくことを繰り返すそうです。
とんでもない時間と体力がいる作業だと思いますが、土と向き合う時間を大切にされていることを感じます。
こちらの作品は現在店頭でご紹介している黒呉須長ポット。
紺碧の海のように深くて美しい青が印象的です。
この青色がコホロと八木橋さんを繋ぐきっかけとなりました。
蓋の部分の装飾も可愛らしく、作品を眺めているだけでも満たされてしまうような高揚感があります。
切れ良さや傾けても蓋が落ちにくいところも嬉しいところ。
この他にも釉薬は黒釉や呉須、粉引、灰釉、黄化粧など幅広く使って作られています。
土の味わいを感じ、使う人の気持ちを丁寧に汲み取りながら作られた作品は、私たちの日常にそっと寄り添ってくれそうです。
企画展では、耐熱の土鍋なども届く予定です。
出合いを楽しみにご来店をお待ちしております。
昨年二子玉川にて開催した八木橋昇展の様子はこちら≫をご覧ください。
2021.10.9(土)ー18(月)
八木橋昇展
コホロ淀屋橋