「亀田大介・亀田文 展」 2024.10.26(土)ー11.4(月)

10月26日(土)より二子玉川にて「亀田大介・亀田文展」を開催しています。
2年ぶりの開催となる今展、新作から定番までたくさんの作品が並びました。
写真は初日のお店の様子。今回は4年ぶりに大介さんと文さんも在廊してくださり和気あいあいとした時間が流れました。


大介さんからは白磁、染付、クヌギ灰釉、銀磁のほか、最近取り組まれている大堀青瓷や久しぶりとなる粉引灰釉の作品も届きました。
作品によって土や窯を使い分ける大介さん。
土の配合、轆轤の挽き方、かける釉薬の厚みなど、一つひとつにしっくりくるバランスを考えながら作られています。

 

 


現在は別府で活動される亀田さんですが、以前は福島で焼き物をされていました。
今展では当時使っていた大堀相馬焼の青磁釉薬の作品も届いています。
ほんのり緑のような柔らかく温かい色味。手に取るとほんの少しざらりとした感触がしっくりと心地よいです。
ご自身で作られた薪窯で焼成した器は、煙を被って自然なゆらぎが表れ、唯一無二の表情が生まれます。


△大堀青瓷5寸6角高台台鉢


△大堀青瓷輪花深鉢/大堀青瓷面取カップ

最近土が変わったという白磁と粉引灰釉の作品。
所々ゴツゴツとした凹凸があり、以前よりもワイルドな質感に。
素材と向き合い、細部までこだわって辿り着いた大介さんの表現は、私たちに焼き物の面白さや奥深さを教えてくれます。


△白磁5寸碗


△粉引灰釉6寸リム浅鉢

文さんからは灰釉の作品がはじめて届きました。
栃渋で染められ自然との調和が美しい器。
貫入が際立ち使い込んだような風合いも印象的で、秋の食材を載せてもよく合いそうです。


△灰釉オーバルリム尺皿


△灰釉8.5寸ワイドリム皿


△土化粧花入
手びねりで作られた花器。
ゆったりとしたかたちと独特の手触り、大地の力強さを感じます。


△銀彩陶箱


△銀彩ボトルキャップ
こちらも新作の動物モチーフのボトルキャップ。
ワインを開けるのが楽しくなるような、文さんの感性が詰まった作品です。


△釉彩4寸輪花鉢
まるで水彩画のような色の重なりが美しい器。
一つひとつ滲み方や濃淡が異なり、眺めているだけで明るい気持ちになります。


△ススグレー7寸ピューターリム皿/白釉花形リムオーバル皿/白釉7寸花形正方皿
型、鋳込み、手びねりと技法を使い分け、色調や質感など新しい挑戦をし続ける文さん。
普段使いから特別な日にも、日々の暮らしをそっと彩るような作品の数々。
文さんならではの視点や優しい世界観は、見る人の心をつかみ優しい温かな気持ちで満たしてくれます。

 


今回はお二人の作品に合わせて煌めき堂さんから蝋燭も届きました。
屋号の「susuke製陶室
」にちなんで今回の蠟燭の名前は「susuke秋時雨」。
円柱の蝋燭は、灯りをともすと雨上がりの夕焼け空のような景色が広がります。
空気を多く含ませた層があり、灯しているうちに変化していく姿もお楽しみください。

大介さんと文さんがいま表現される作品と、空間をふわっと包み込むような煌めき堂さんの蝋燭。
今展ならではの景色を、ぜひゆったりとお楽しみください。
お店での会期は11月4日(月)までです。

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10.26(土)より大分県で作陶する亀田大介さん亀田文さんの作品展が始まります。

KOHORO二子玉川で二年ぶりの開催である今展では、
大介さんは最近使われている土や大堀相馬の釉薬を使った作品を、
文さんは灰釉や化粧土を使った作品が新たに並びます。


土や釉薬などの素材と改めて向き合うこと。
ここ数年にかけてお二人の仕事は、より自由で伸びやかなものづくりへと広がりを見せているように感じます。
日々暮らしを支える日常の器をはじめ、花器や燭台など今回も種類豊富に届けてくださいます。
今彼らが感じ、その手によって生まれるものをどうぞご覧ください。


【煌めき堂さんの蝋燭販売】
大分県の「煌めき堂」さんの蝋燭も会期中合わせて販売します。
亀田さんの燭台に合わせて作られた蝋燭が特別に届きます
すでに燭台をお使いの方をはじめ、ゆっくりとした時間を楽しみたいかたへ。
煌めき堂さんの蝋燭で、のんびりとした時間の流れや季節のうつろいを感じてみてください。


「亀田大介・亀田文 展」
2024.10.26(土)ー11.4(月)
在廊:26(土) 17時まで
11:00-19:00
KOHORO二子玉川