「竹下努 平沢崇義展」2022.6.18(土)-28(火)

6月18日(土)より二子玉川にて竹下努 平沢崇義展を開催しています。
普段KOHOROでは竹下さんは白磁、平沢さんはマーブル釉などをご紹介していますが、お二人ともここまでたくさんの作品が並ぶのは初めてです。


岐阜県で白磁を中心とした作品をつくられる竹下さん。
以前は白磁に限らず、土ものにも取り組まれていたという竹下さんですが、
李朝白磁のもつ魅力に引き込まれ、現在は白磁の作品を中心に制作されています。

△青白磁切立コーヒーカップ(鎬/無地)

△青白磁飯碗(鎬)
竹下さんのコーヒーカップや飯碗は軽やかさが印象的。手に取ったお客様からも思わずその軽さに驚く声が聞こえてきました。
特にカップは飯碗などは、光に当てると透けるものもあるほど。
きりっとした表情だけではなく、やわらかく器全体が光を帯びた姿も印象的です。

△青白磁広口コーヒーカップ(無地)
一本一本手作業で入れられた鎬やとろりと釉薬の流れる跡、時間を閉じ込めたような表情はいつまでも眺めていたくなります。

△青白磁丸輪花オーバル(大)/青白磁丸輪花オーバル(小)
質感や色合いの違い、焼成した際に釉薬と反応し出来る模様など、同じ白磁でも一つひとつに異なる表情を見せてくれるのも魅力です。
自分なりに白磁のもつ魅力や表現を追求したいと思い、現在は灯油窯を用いて作品に取り組む竹下さん。
土や釉薬と炎が重なり合い、作品により奥深い表情が生まれています。
今回の展示でも、手に取ってそれぞれの違いをじっくり比べられる方が多く、楽しそうな様子がうかがえました。

△青白磁リム広パスタ平鉢

△青白磁三ツ輪花パスタ鉢 
パスタ皿にパスタ鉢、その名前の由来を尋ねると、「パスタが好きなんです。」と竹下さん。
たしかにパスタが美味しく見えそうな器だなあと頷いてしまいました。
載せるもののイメージが湧く器は、食卓に迎えるのが頼もしいです。
もちろんパスタ以外にも煮物の盛り付けなどにも。


△青白磁蓋付壺
今回はじめて挑戦されたという壺。
少しずつ異なる形で作って下さり、どのように使おうか想像力が掻き立てられます。つまみの部分の形が特長的で、早く蓋を開けたい!と思わせる作品です。
たくさんのクッキーを詰めておやつの時間のみんなで楽しんだり、うめぼしを入れてみたり、食卓だけでなく棚や床に置いても存在感があるので、ポプリや小物を入れて飾るのも。

△青白磁輪花深鉢(小)/青白磁輪花玉カップ

△青白磁八角皿
ふんわり愛らしいものからやキリッと引き締まるものまで様々な形を作られる竹下さん。どの形も手にすっと馴染み、使いやすいものばかりです。
細部まで丁寧に作られた竹下さんの磁器は、凛とした雰囲気を持ちながら、
手に取ったときにどこかほっとするような安心感もあります。

茨城県のご出身の平沢さんは、焼きものをはじめるために熊本県で焼きものを学ばれたのち熊本市にて独立し、工房兼展示販売所「すゑもの亀屋」を開窯されました。

△マーブル釉リム皿

△マーブル釉オーバル皿
コホロでも以前紹介したことのあるマーブル釉の作品も今回2つの形が届きました。
色味の奥深さに思わず目を惹かれるお客さまも多い作品です。
青色、飴のような茶色、全体を覆う色の3色を絶妙なバランスで合わせてできていて、自然な仕上がりになるよう、布などに釉薬を少しずつ吸わせて器に落としているのだとか。
どこか異国感の漂うマーブル釉は、あらゆる料理と調和してくれる不思議な魅力が詰まっています。


△飯碗
薪窯、電気窯、ガスの窯を使う平沢さん。
以前は電気窯で作品を作られていましたが、ずっと始めたいと思っていた薪窯で去年から制作を始められました。
同じ土、同じ釉薬を使っても、焼きあがったときの色や風合いが全く異なるのが薪窯の魅力です。

△盛鉢

△灰釉ビードロ輪花皿

△黒白碗 大
ご自身でも週に三日ほど夕飯を作られるという平沢さん。
料理店を営む奥さまのお店でも平沢さんの器を使って料理を出されています。
かたちや使い勝手、料理との相性など、奥さまに相談したりご自身でも研究しながら作品に取り組まれる平沢さんの器は、気張らずに料理の盛り付けを楽しめ、使いやすさにも説得力があります。

△粉引6寸輪花皿

△6寸皿 茶
おにぎりと副菜を載せただけなのに不思議と充実感があります。
平沢さんの器の包容力を感じました。

△灰釉長方大皿
どんと存在感のある大皿。
平沢さんの食卓では、夏野菜の揚げびたしをたっぷりと作りってから冷やしたものをそのまま食卓に出されるのだそう。
長方形は大きめの野菜を並べたり、冷蔵庫にも入れやすいと教えてくださいました。

竹下さんの磁器と平沢さんの陶器、全く異なる雰囲気ではありますが、
お二人ともお料理を盛り付けることで完成する、毎日の食卓に自然と並んでいるような器を作っていらっしゃいます。
ぜひ実際にお手に取って、一つひとつの表情の違いを楽しみ、どんなお料理を載せようか想像を膨らませながらご覧ください。
会期は28日(火)までです。皆さまのご来店心よりお待ちしております。

またオンラインショップでのご紹介も始まりました。
会期は6/30(木)午前11:00まで。どうぞご覧ください。
作品はこちら≫

竹下努 平沢崇義展
2022.6.18(土)-28(火)
KOHORO二子玉川
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二子玉川では6月18日(土)より、竹下努 平沢崇義展を開催いたします。
岐阜県在住の竹下さんと熊本県在住の平沢さんの二人展です。
普段KOHOROでは竹下さんは白磁、平沢さんはマーブル釉などをご紹介しています。
展示は普段と違った1点ものや新作も構成されるのが面白さのひとつです。お二人ともここまでたくさんの作品が並ぶのは初めてで、どうぞご期待ください。

また作品展に先駆けて届いた平沢さんの作品についてご紹介しています。
こちら≫からご覧ください。

竹下努 平沢崇義展
2022.6.18(土)-28(火)
KOHORO二子玉川