「小谷田潤展」 2022.9.2(金) - 11(日)

今年の春に二子玉川で開催した小谷田潤展。
巡回展としてこの秋は、淀屋橋にて9月11日(日)まで開催しています。
二子玉川の際は、春や初夏を感じるカラーでしたが、今回は秋の食卓をイメージしたカラーの作品を届けてくださいました。


秋の始まりを感じる作品をはじめ、定番から新作まで、どこか懐かくやさしい色合いの作品が店内いっぱいに並びました。
「きれいなものより、かわいいものが好き」という小谷田さん。
ふっくらと丸みのあるやわらかい曲線、やさしい色など毎日使いたい作品ばかりです。
初日は小谷田さんが在廊してくださり、お客様との会話を楽しまれていました。

秋の食卓にぴったりなアンバー。
「他にはない飴色を作りたい。」という思いから作られた色は、黄色みのあるあたたかい飴色をしています。
これからの季節においしいさつま芋のスープなどにもよく合いそう。 

器の色味から季節を取り入れると、食卓も秋色になり食事の時間がより楽しくなります。

「自分の納得する色を作るのは難しく、何年もかかることもある。」
試作を重ねやっと納得できるものができたというオリーブは、深みのある緑が美しいです。
アルミのお弁当箱の形が好きなことから着想を得て作ったお弁当皿。
小谷田さんの食卓にもよく登場するのだとか。


梨やぶどうといった季節の果物を載せたり、おにぎりと卵焼きを載せて朝食などワンプレート皿として使うのも。
お弁当箱のようで、盛り付けも楽しみが広がります。

DMにも使われたリムオーバル皿。
今回はさらに使いやすくしようと改良されて高台が付けられています。
高台があることで料理をスプーンなどで掬う時に、ガタつかず安定感があるのも嬉しいところ。

ご家族が使われているところを観察しながら、定番の作品も少しずつ改良されているそうで、さりげないところに小谷田さんのやさしい心遣いも感じられます。

粉引は、下地の赤土が自然と出てきた黒い部分がポイントになっています。赤土がしっかり黒くなるように焼成の途中で燻しているそう。
自然にできた黒の部分が器の個性になっています。

動物シリーズは、お客様からのオーダーを受け付けた際に「動物の絵皿がほしい。」というリクエストがあったことから始まりました。

絵具のような色合いも釉薬で描かれています。
見ていると気持ちがほぐれるような動物柄。思わず笑みがこぼれるお客様がたくさんいらっしゃいました。

「旅行中にふらっと企画展によってくださった方が、買って帰りやすいものを。」という思いで作り始めたくだもの箸置き。
りんごは青森県での企画展の時に、レモンは広島(尾道)、洋梨は福島、ぶどうは山梨…各地の企画展の思い出も詰まったくだものです。
ペーパーウェイトとして使っても。

昔のフランスの刺繍の柄がもとになっている新作の模様
絵柄を描く時も、刺繍をする時に使う道具を使っています。
「器の模様は幾何学模様になりがちだから、新しい柄を取り入れたかった。」と小谷田さん。

古い刺繍の柄が懐かしい雰囲気の器によく合い、料理もさりげなく引き立ててくれます。
街を歩きながら建物や風景を見て、作品のヒントを得ていることもあるそうです。

春の二子玉川から始まった今回の展示会。
これまでコホロでも長くご紹介してきた定番に改めて注目して作品をご紹介してきました。
毎日の食卓に欠かすことのできない小谷田さんの作品は、今回の企画展を通しても「我が家の定番です。」「自分の生活にはなくてはならない存在です。」などみなさまの日常の中で長く愛され続けていることを改めて感じました。
その中で今回両店でご紹介したリムオーバル皿もコホロで紹介したい定番の一つに仲間入りしました。
ずっとここにあるような、生活の一部となる作品に開催する度に出合わせていただきます。
またそれぞれの季節にあわせてお願いしたカラーは、レモンや爽やかなソーダ、アンバーやオリーブなど器を通して春や初夏、秋の季節の移ろいを感じられました。
使い手や人に丁寧に寄り添う小谷田さんだからこそ、お客様が作品を長く愛し続けたいと思う理由の一つにもなっていることを感じます。それはコホロにとっても。
来年2月の淀屋橋での開催に向けて、小谷田さん発案で「こんなものがほしい。」というリクエストを伺っています。
お客様に楽しんでいただきたいという小谷田さんの思いを感じ、みなさん想像を膨らませながら楽しそうに考えていらっしゃる姿が印象的です。
あっという間にやってくる2月の展示会では、そのリクエストされた作品にもしかしたら出合えるかも…と少しの期待を持っていただけたら。
小谷田さんの好きなものを組み合わせてコーヒーカウンターで器と一緒に食べものをご提供したり、コーヒー周りの作品もご紹介できたらと思っています。
次回の企画展もまた違ったテーマでご紹介いたしますので、どうぞ2月も楽しみにしていてください。
巡回展の会期は、11日(日)まで。

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9月2日(金)より小谷田潤展を開催いたします。
コホロの開店当時からお付き合いのある小谷田さん。
これまで長く愛され続けてきた定番の作品に加えて、新たな定番になりそうな二種類のオーバル皿を作ってくださいました。

秋の食卓をイメージしたカラーの作品
も届く予定です。

春の二子玉川での開催に続く、秋の淀屋橋の作品展。
新たな季節へ向けた器を探しにぜひご来店ください。

※混雑時は店内の人数を制限させていただく場合がございます。どうぞご了承ください。

二子玉川での開催の様子をこちら≫からご覧いただけます。

小谷田潤展
2022.9.2(金) - 11(日)
コホロ淀屋橋