淀屋橋にて22日(木)まで照井壮展を開催しています。
毎年開催している企画展。
今回の展示会では、秋の食卓にも使いたくなる作品を定番から新作まで種類も豊富に届けてくださいました。
初日は照井さんが在廊してくださり、お客様に丁寧に作品についてお話しをされていました。
照井さんは佐賀県有田町にて型や轆轤を使って作陶されています。
有田の土や有田焼でよく使われる絵具などを用いて、照井さんの表現方法で「有田焼」を作られています。
「歪んでいるものも美しい。」その言葉も印象的でした。
ひとつ一つの流れや色の変化が楽しいナガレルイロシリーズ。
釉薬の上に有田焼にもよく使われるゴス(青色)とベンガラ(黄色)を塗っています。
青と黄色が混ざった色などふたつとない作品。
色と流れを納得いくものにするため、4回ほど焼くこともあるのだそう。
ゴス(呉須)は絵付けされるものですが、それを絵付けではない違った形で表現するところも面白いです。
今年の新作、デルフト八角長皿。
お家では料理担当だという照井さんは、アクアパッツァを載せていらっしゃいました。
秋の真鯛は脂がのって美味しいだろうと写真を羨ましく拝見していました。
電気窯で焼成されたやさしい乳白色は、照井さんにしか表現できない絶妙な色合い。
長皿は、メイン料理やワンプレートなどどんな料理も受け止めてくれます。
お子様と毎週水曜日には映画館に行ったり、空いた時間があれば鑑賞されるほど映画好き。
年始は新作の制作と昨年観た映画のランキングを決めるのに忙しいのだとか。
お店では昨年の映画ランキングもお渡ししているので、作品とあわせてお楽しみください。
轆轤は高く積み上げた土で数を作ることが多いですが、照井さんは器の大きさに合わせてグラムを測った土を団子状にして一つずつ作っています。
轆轤を引く板の上にアイスピックで模様を彫った石膏板を置き、その上から引くと写真のように裏に模様が表れます。
ひとつ一つ異なる模様を見比べて選んでいらっしゃるお客様もたくさんいらっしゃいました。
見えない裏側だって楽しませたいという照井さんの細やかな思いが感じられます。
形はどこからインスピレーションを受けているのかお伺いすると、プラスチックや発泡スチロールなど、異素材のものを同じ形で陶器に置き換えれば器になるということも表現しているそうです。
骨董品屋で見つけた戦前からあったという真鍮で作られたトレーは、カップトレーに。
デルフト深皿大サイズと中サイズ。
これからの季節はスープなどを入れるのもいいとたくさん届けてくださいました。
かぼちゃやさつまいものスープなどを入れても。
スープ以外にもメイン料理やパスタ料理など載せるものを選ばず、出番も多くなること間違いなしです。
器を作る際にたくさん出る削り土。
鉄粉などが入りやすくなってしまうので、捨ててしまわれるところが多いそうですが、そこも活かされて表現されたのが「ようなものシリーズ」です。
このオブジェも有田焼の絵付けに使用する絵具が塗られています。
全体に塗った後拭き取ることで、土と土の間に色が入りアンティークのような風合いに。
いつもの空間を特別にしてくれそうです。
煌びやかで左右対称、こういうものだという固定概念をとっぱらうような照井さんの有田焼。
表現の方法は無限にあることを作品を通して教えられているようです。
使うと手放せなくなる毎日の食卓に欠かせない器は、これからの実り豊かな秋には具沢山シチューやスープ、あたたかい麺類なども楽しみたいです。
この他にも、ケーキ皿や取り皿としても使えるオーバルトレーやミニマグ、鉢などもご覧いただけます。
会期は22日(木)まで。
みなさまのご来店お待ちしております。
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9月16日より照井壮展を開催いたします。
照井さんは、佐賀県有田町にて作陶されています。
今回のテーマは「秋を彩る器」。
気持ちのいい風が吹き、実り豊かな秋の季節に囲む食卓。
メイン料理をのせる大皿や副菜をのせる小皿、あたたかいお茶を入れるカップなど秋の食卓を楽しむ器がたくさん並ぶ予定です。
恵みの秋を楽しむ器を探しにいらしてください。
混雑回避のため、初日16(金)は抽選予約制とさせていただきます。
※応募は締め切りました。
照井壮展
2022年 9.16(金)- 22(木)
コホロ淀屋橋
作家在廊:16(金)
20(火)は定休日のためお休みです。