淀屋橋では11月17日より棚橋祐介展を開催しております。
写真は初日の店内の様子。
淀屋橋では約二年ぶりの開催となる棚橋祐介展。
今回の展示では定番のプレート皿からゴブレット、豆皿など豊富に作品を届けてくださいました。
岐阜県多治見市で作陶されている棚橋祐介さん。
作るものによって土や釉薬などに変化をつけながら、型をとるものや轆轤を引いて形作るものなど、その手法は様々。
シンプルなシルエットがどんな食卓にもすぐに馴染んでくれる棚橋さんのプレート皿。
正丸八角皿や長八角皿など、定番から新作までバリエーション豊かに作品が並びました。
すっきりと整えられた形でありながら、柔らかな色合いと優しい質感にはほっとするような親しみやすさを感じます。
柿渋や木の実を使用し貫入を染められているという白のうつわは、それぞれで貫入の細かさはもちろん、色の染まり具合や質感など、一つひとつで異なる風合いを味わうことのできる器です。
器を焼成し冷ますまでの過程で生まれるという貫入。
棚橋さんは二種の釉薬を用いて漬け込み時間などを工夫し、貫入の目の細かさ、色味の濃さを調整されているのだとか。
大小さまざまな貫入がゆるやかに器の表面を覆い、自然な広がりを見せます。
通常の陶器だと経年変化によって徐々に育つ貫入ですが、棚橋さんはあえて貫入に色付けをすることで、最初から変化した後の姿を楽しむことができ、長年使い込んだような味わいに。
細部にまで行き渡る繊細な貫入の美しさは、まるで絵画を見ているかのような、いつまでも眺めていたくなる魅力があります。
きりっと金属のような輝きをもつ黒釉は、その薄さと軽さ、またなだらかなフォルムで、全体は重たすぎない印象に。
ところどころに入った焼き色とともに、光に反射しきらきらと耀く姿が美しく、白い器の中にあるとよりしっかりと存在を放ちます。
軽やかさが印象的な棚橋さんの器ですが、今回は厚みを持たせた作品も届きました。
厚みを出すことでふっくらとした丸みが強調される縁部分は持ち心地良く、重厚さの中に柔らかさも感じられる佇まいです。
こちらは新作として届いた掛け分けの作品。
白土をベースに黒化粧を施し、さらに上から白化粧をかけているのだそう。
時間の経過を感じるような質感と色調からは棚橋さんらしさを感じつつも、趣の異なる新しい表情を見せてくれました。
優し気なクリーム色が温かな空間を作り上げてくれる棚橋さんの照明。
いくつかのデザインで届けて下さっています。
内側と外側の両方から見ることのできる貫入は、昼と夜とで異なる雰囲気を味わうことのできる楽しみも。
アンティークのような風情を感じられるゴブレット。
ステムにまで丁寧な装飾が見られます。
ワインなどのお酒はもちろん、温かい珈琲や紅茶にも。
これからの季節に重宝する丼も。
ほんのりと外に沿った縁部分はなだらかで口当たり良く、お蕎麦や具沢山のミネストローネなど、和洋ともにお使いいただけます。
日常使いの印象が強い丼も棚橋さんの手によって生み出されると、より洗練された姿に。
一回り小さいサイズのお椀はお餅を入れてお雑煮やお汁粉にピッタリです。
古き良き器の持つ表情を様々な形で表わしながら、現代の食卓にもすっと馴染むものづくりを続ける棚橋さん。
今回の展示会もどこか懐かしさを覚えるような、それでいて使い勝手の良い作品をたくさん届けて下さっています。
ぜひ手に取ってごゆっくりとその魅力をご堪能ください。
またオンラインショップでのご紹介も11月24日(金)19時~予定しております。
「棚橋祐介展」
2023.11.17(金)ー27(月)
コホロ淀屋橋
11:00ー18:00
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11月17日(金)から淀屋橋にて、棚橋祐介展を開催いたします。
淀屋橋での開催は、約2年ぶりとなります。
岐阜県にて作陶されている棚橋さん。
近年、プレートのバリエーションを増やしていらっしゃり、今回の作品展では様々な形のプレートを届けてくださる予定です。
釉薬の色合いや土の表情、古色が施された作品は、大切に使い込まれたような味わい深さがあります。
唯一無二の出合いを、ぜひ探しにいらしてください。
場合によって、入店の制限をさせていただく場合がございます。
予めご了承くださいませ。
「棚橋祐介展」
2023.11.17(金)ー27(月)
コホロ淀屋橋
11:00ー18:00
定休日:21(火)