「安藤友紀 小林克久展」2023.6.17(土)-26(月)
安藤さんは初めて、小林さんは二度目のコホロでの作品展。
安藤さんの湯呑や急須、菓子皿、小林さんの茶筒やオーバルボックス。
毎日のお茶の時間が楽しくなるようなアイテムをはじめとした、幅広い作品がお二人から届きました。
岐阜県の多治見で活動される安藤さん。
これまでコホロでも紹介をしてきた安南手のほか、今展では赤絵、五彩と幅広い作品を魅せてくれています。
安南手はベトナムの技法を用いた作品。染付ですが和に寄りすぎず、どこかオリエンタルな雰囲気があります。
愛知の瀬戸窯業学校にて陶芸を学ばれた安藤さん。
絵付けの勉強中、磁器土の染付がしっくりとこないときに安南焼の存在を知り、そこから挑戦を始められました。
細やかに施された絵柄とおおらかさを感じる筆遣い。
安藤さんの染付は、どの角度から見ても胸をときめかせてくれます。
同じ模様でも、色の濃さや滲み方など一つひとつ表情が異なるのも魅力。
もの作りの中で絵付けの工程が最も好きだといいます。
絵柄のモチーフは、安南焼やイスラムやアフガニスタンなどアジアの焼きものをはじめ、更紗などアジア由来の雑貨からも着想を得られています。
今展に向けて湯呑の形の改良や、新作のポットや急須の制作に挑戦された安藤さん。
湯呑は小ぶりなものからたっぷりとお茶を楽しめる大きさまで、様々な形が届きました。ポットは蓋や注ぎなど細部まで丁寧に絵柄が施されていて見応えの詰まった作品に。
安藤さんの器は使ってみるととても軽やか。
毎日手に取りやすい心地よさがあり、和食器や漆器、ガラス、色んな素材にもよく馴染み、コホロで普段から器を選ばれるお客様からも、手持ちの器と合わせやすくアクセントになりそうだと評判です。
岡山県の赤磐市にて活動される木工作家の小林さんは、オーバルボックス、持ち手付のボックス、茶筒を届けてくださいました。どの作品からも凛とした佇まいが感じられます。
茶筒は丸とオーバルの形の2種類。オーバルボックスを小さくしたような姿が印象的。
内側は無塗装のため、茶葉をそのまま入れることができ、ぴったりと合わさる内蓋が茶葉の美味しさを保ってくれる頼もしい存在です。
楢、チェリー、ウォルナット、タモと様々な種類の木材で制作される小林さん。
写真の一番左とその右奥の材は同じブラックウォルナット。黒いボックスの方はお歯黒染という仕上げが施されていて、素材のタンニンと鉄分により黒く染まっています。
ひとつひとつの木目に個性があり、この面にこの表情がくるように考えて作られたのかな、と考えながら手に取って眺めてしまいました。
白いボックスはミルクペイントという牛乳を主成分とした自然塗料を用いた仕上げ。
白の下から浮かび上がる木の温もりや、使っていくうちに艶がでてきて育っていく姿を楽しめます。
シェーカー教徒の合理的でシンプルなもの作りを忠実に守りながら制作される小林さん。
日々の暮らしに心地よく溶け込み、当たり前に美しい作品の姿は私たちの生活をさりげなく整えてくれるようです。
使いやすさと華やかさを併せ持つ安藤さんの器。
生活のなかで眺めたり、手に取るふとしたときに心が弾む小林さんの木工。
お二人の作品が生み出す空気感をぜひ店頭でお楽しみください。
会期は6月26日(月)までです。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
6月17日(土)より二子玉川にて安藤友紀 小林克久展を開催いたします。
岐阜県にて安南手の器を作る安藤さんと、岡山県で活動される木工作家の小林さん。
ベトナムの雰囲気漂う安藤さんの器と、小林さんの凛とした佇まいのオーバルボックスや茶筒。
お茶の時間が楽しくなるような作品が数多く並びます。
小林さんは二度目、安藤さんは初めての展示でのご紹介となりますので、幅広い作品をどうぞご期待ください。
安藤友紀 小林克久展
2023.6.17(土)-26(月)
作家在廊:安藤22(木)
KOHORO二子玉川