「コホロの夏時間」2022.8.5(金) - 15(月)

8月5日(金)より二子玉川のお店にて「コホロの夏時間」を開催しています。
木工の安彦年朗さん、器の水垣千悦さん、ろうそくの煌めき堂さん。
個性豊かな三名による展示です。

写真は初日の店内の様子。
「夏の時間」をテーマにそれぞれの作り手が届けてくださった作品は、どれも心が楽しく弾むような作品ばかりです。

茨城県で作品をつくられる木工作家の安彦さんからは、夏のテーマに合わせて、セミや入道雲、ひまわりといったどこか懐かしさも感じられるものから、妖怪・ドクロなど思わず手に取ってじっと眺めていたくなるようなものまで様々な作品が届きました。
鮮やかな色使いや楽しくなるモチーフは眺めているだけで明るい気分に。


「作るモチーフを思いついたときの印象や情緒的なものはその瞬間が一番強く、直ぐ忘れてしまうので出来る限り早く形にした方が良いように思っています。」と安彦さん。
匙などは毎朝イメージを鉛筆で5つほど簡単に描いてそれを午前中に作るように心がけているのだとか。
自分が今それを作らなければ、永遠にその作品は生まれないというような使命感のようなものを感じることもあるそうです。
安彦さんの作品を見たときに、どうしてこんなにも強く引き込まれるのかと感じていましたが、理由がわかったような気がします。

色をつけていない木目や彫りを楽しめる作品も届きました。
目で見て楽しむのはもちろん、毎日の道具としても使い心地が良いのも嬉しいです。

大分県で作陶されている水垣さん。
白磁や三島、染付など古いものから着想を得て作品をつくる水垣さん。
今回は夏をイメージした染付の作品や、暑い日の食卓に使いたくなるような器を届けてくださいました。



妖怪やおばけ、シロクマなどの動物に、氷裂文や山水文など「夏の時間」を水垣さんの世界観で表現しています。
「草場にドクロ」「愛犬と私」などそれぞれの作品に付けられている名前にお客さまもくすっと笑みがこぼれる姿が印象的でした。

絵付以外にも「ポンチ鉢」や「冷やし茶漬け碗」といったユニークな名前の器も。
暑さで食欲が落ちてしまいがちな季節ですが、水垣さんの器があればなんだか夏を乗り切れるような気がしてきます。

大分県でロウソクを制作される煌めき堂さん。
初日と2日目は作家の土屋さんが在廊してくださいました。

夕暮れから陽が沈む時間帯の地平線をイメージしてつくられた「夕凪」
薄紫からグレーの色の配合もひとつひとつ異なり、火を灯して溶けていくときの色の変化にも違いが現れます。
みなさまそれぞれの色のグラデーションをじっくりと眺めて楽しまれていました。
S,M,L,2L,3Lと大きさも色々ご紹介しています。


きらきらと煌めく星空がだんだんと明けていく様子を表現されている「真夏の夜の夢」。
瓶の中に閉じ込められたやさしさや希望の光。
時の流れを忘れてじっと吸い込まれてしまいそうな作品です。

今回の展示に参加してくださった安彦さん、水垣さん、煌めき堂さんに3つの質問をさせていただきました。
三者三様の回答からもそれぞれの個性が感じられてとてもおもしろいなあと思いました。どうぞご覧ください。

Q1:「夏の時間」というテーマで作品をつくるにあたりどんなことを考えられましたか?
安彦さん:「主に日本の夏の花や風物詩に関するイメージ。」
水垣さん:「怪奇ホラー、涼しげな文様、冷たい食べ物のための器を思い浮かべながら作りました。」
土屋さん:「2022年の夏に煌めき堂がどんな灯りを届けたいか考え、こんな時だからこそ和らぐ灯りを、夏の記憶にやさしいゆらぎを添えられたらと作りました。」

▽海に浮き輪、麦わら帽子、、、見ているだけで夏を満喫したような気持ちになる安彦さんの作品。
カラフルな作品は色が落ちてしまっても目で楽しめるように、彫りなどをしっかりと仕上げているそうです。

▽水垣さんの冷たい食べ物のための器。
それぞれの作品に付けてくださったおすすめの使い方などの一言も必見です。


今回煌めき堂さんがロウソクに纏わせた香りは“シトロネラ”。
過去のアジアの旅の記憶にある香りを想い、再現されたそうです。
レモングラスのような香りでお店も心安らぐ空気に包まれています。



Q2:今回の出品作品のなかでお気に入りを教えてください。
安彦さん:「植物を纏った人の人形。」
水垣さん:「絵柄なし線だけを描いたお皿。昔ながらのあれが究極の涼しさだったなと。もっと沢山作ればよかったと窯出しをしながら思いました。」
土屋さん:「どの作品もコホロの夏時間に向けて制作した特別なロウソクです。」

▽写真左側が「植物を纏った人の人形」。佇まいや存在感が気に入っているそうです。
大きい帽子と植物でその表情は見えないものの、ミステリアスというよりは朗らかな雰囲気を感じました。
お隣は「鰐人」。迫力がありながら憎めない表情です。

▽水垣さんの線だけを描いたお皿。
たしかに清涼感がありお漬物や果物、羊羹など載せたくなりました。
またいつか作ってくださるのが楽しみです。

この質問に対して「全部がお気に入りで選べない!」と土屋さん。
すべて2022年のコホロのためのロウソクで
土屋さんの愛がたくさん込められた作品です。
写真は雨粒のような小さなロウソク。
毎日忙しい方にもゆっくりとできるひと時になればと、ひと粒で約20分楽しめるように作られています。


△火を灯すと蝋が水たまりのように溶けだします。

Q3:ご自身がお好きな夏の過ごし方を教えてください。
安彦さん:「熱中症にならないようにどう上手く製作を続けられるか、過酷な夏をどうやり過ごせるか。」
水垣さん:「何年か前に煎茶シロップの作り方を教わって以来、夏と言えばカキ氷。毎日暑くて納得いかないわと言いながら、カキ氷を食べて過ごしています。カキ氷最高。」
煌めき堂さん:「花火を見る、線香花火を楽しむ、浴衣を着る、かき氷を食べる、蝉の声で目覚める。そんな夏の過ごし方が好きです。」

安彦さんからは、仕事に対して真摯に取組む姿が感じられました。
特に暑さが厳しいこの夏にたくさんの作品を届けてくださったことに感謝しかありません。
水垣さんはカキ氷への愛の大きさが伝わってきますね(笑)
今回の作品ではフルーツポンチを入れるのにおすすめという器もたくさん作られていて、水垣さんの夏の元気の源が垣間見れたような気がします。
土屋さんは、“日本の夏”を思わせるお答えをいただきました。
繊細な色味や香りを表現される土屋さん。
四季や風景をしっかり感じ、楽しむこともきっと制作に繋がっているのだと思いました。

安彦さん、水垣さん、土屋さん、お忙しい中質問にお答えいただきありがとうございました!


こちらは閉店間際の店内の様子。
陽が沈んだ後、ロウソクの灯りが昼間より幻想的に感じられました。
「コホロの夏時間」の会期は15日(月)まで。
12日(金)、13日(土)は営業時間を20時までに延長しています。
昼間とはまた違った表情の店内もぜひお楽しみください。

コホロの夏時間
2022.8.5(金) - 15(月)
11:00‐19:00
KOHORO二子玉川

参加作家:
安彦年朗(木工)
煌めき堂(ロウソク)
水垣千悦(陶磁器)

※5(金)・6(土)・12(金)・13(土)は20:00まで営業いたします。
KOHORO二子玉川
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花火や肝試しに、ろうそくの灯り。
子供も大人もたくさんの楽しみがある夏の時間。
器の水垣千悦さん、木工の安彦年朗さん、そしてろうそく作家の煌めき堂さん、個性豊かな三名と共に「夏の時間」をテーマにした企画展を開催します。
会期中の週末は、営業時間を夜営業に変更し、煌めき堂さんのキャンドルを灯してお待ちしております。


コホロの夏時間
2022.8.5(金) - 15(月)
KOHORO二子玉川