淀屋橋では、清岡幸道展が始まりました。
2021.11.19(金)-11.28(日)
滋賀県の信楽で作陶されている清岡さん。初日は在廊もしてくださり、お客様と楽しそうにお話しをされるなど、賑やかで楽しいひと時が流れていました。
写真は初日の店内の様子。バケット皿、オーバル皿、ボウル、ピッチャー、小鉢…沢山の器の種類と錆釉やオリーブ釉の釉薬が光に当たる輝きに、思わず心がときめきます。
▽晶白バケット皿(写真左側)
こちらは高温で焼いているそう。存在感のある形は、パンだけでなくメイン料理をどんと盛っていただいても良さそうですね。
▽晶白グレー釉バケット皿
こちらは低温で焼いているそう。土の中に含まれる鉄分に
反応してできる色合いなのだとか。
▽青灰オリーブオーバル広リム皿(写真上左側)、青灰オリーブ平碗 (写真上右側)、青灰オリーブ長角皿(写真下)
「オリーブ釉」という釉薬の名前は、清岡さんがオリジナルで作られている「オリーブマグカップ」から来ているそう。「形がオリーブの実っぽいから、オリーブマグカップという名前にしたんだけどね。色がオリーブ色になっていると思っていらっしゃった方がいて。じゃあ、オリーブ色の釉薬をつくってみようって思ったんです。」
お客様からいただいた感想も参考にブラッシュアップされて、今の釉薬の色味があるのだそう。角度を変えながら見ると、いろんな表情を見せてくれるので、眺めていて飽きません。
器づくりに対する、清岡さんの柔軟な姿勢は、作品1つ1つの持つ、洗礼された形、釉薬の魅せる美しい奥行からも感じることが出来ました。
▽ピッチャー。
枝物の植物をいれると、季節を感じられる空間に。
次は何を飾ろうかと考えるとわくわくしますよね。
清岡さんは、最近工房を信楽の宮尻(信楽の1番南の方)にお引越しされたそうです。「大きい倉庫のような場所でね。冬は寒くて、夏は暑い。そんなところです。周りは何もないですけど、制作中に出る音とか光に気を使わなくていいので、集中して作業ができるんです。」
と嬉しそうにおっしゃっていました。
引っ越しをするタイミングで、ガス釜を新しいものに変えたそうですが、今回の制作では苦戦される部分もあったそうです。
「窯は解体もできるんですけど、組み直すと空気が入る隙間が変化するので、焼きあがる表情が変わるんですよ。だから新しいものに変えたんですけど、新しい窯もまた表情が違ってくるので。何度か器をつくりなおしましたね。」
と少し苦笑い。
ご自身の納得いく形になるまで追求する、清岡さんのストイックさも
感じられました。
▽晶白長角皿
「このお皿、迷われていた方がいたんですよ。でも最終的に、『何入れるかまだ決めれていないんですけど、チャレンジしてみます!』って言ってくださって。使い手が、自由に考えていろんな使い方をしてくれる事が、僕はすごく嬉しいですね。」と楽しそうにおっしゃっていました。
ちなみに清岡さんはこのお皿には、「鯛のカルパッチョを盛っても良さそう。」とおっしゃっていました。思わず、真似して盛ってみたくなります。
どんな使い方をしようか、想像をするのも器選びの楽しさの1つですね。
完売している作品もございますが、是非店頭にてご覧ください。
----------------------------------------------
11月19日より淀屋橋では清岡幸道展を開催します。
清岡さんは信楽にて作陶されています。
焼きものの面白さである釉薬、手法、焼成、いつも色々な角度から私たちを楽しませてくれます。
物としての美しさだけではなく、器としての使い勝手も考えられた作品は自然と暮らしに馴染みます。秋の味覚が盛り沢山なこの季節、器と共にどんな食卓が彩られるのかその先へと想像が膨らむ展示です。
清岡幸道展
2021.11.19(金)-28(日)
会期中休まず営業いたします
コホロ淀屋橋