3月3日(金)より、淀屋橋店では清岡幸道展を開催しております。
初日は在廊もしてくださり、企画展を心待ちにしていたたくさんの方が清岡さんに会いに来られました。
初めての方から馴染み深い方まで、清岡さんととても嬉しそうにお話をされており、店内はとても和らいだ空間となりました。
写真は初日の店内の様子。
滋賀県の信楽町で作陶されている清岡さん。
その土地の陶土を使用し、釉薬の掛け合わせや焼き方によって様々な作品を生み出されています。
今回もたくさんの素敵な器を届けてくださいました。
何か新しいことに取り組みたいと思い作り始められたという琥飴釉。
濃い琥珀色の中に薄っすらと青色みがかるような、絶妙なバランスの色合いが魅力的です。
こちらも新作の琥飴釉鉄マグ。
光沢感のある琥飴釉の上から、さらりとした鉄釉をかけることで、一つの器で異なる質感を楽しめる仕上がりに。
見る角度や光の加減によっても新たな魅力が引き出されます。
小皿はソーサーとしても、別々でも使えるようにと考えられています。
そして清岡さんの定番の青灰。
青灰の中でも、青灰白釉、青灰オリーブなどいくつかの種類があり、ベースは同じ釉薬ながら、焼成方法や釉薬の濃淡によって印象ががらりと変わり、色調豊かな表現に。
写真は青灰釉薬を使用した窯変大鉢。
内側から外側にかけ、不思議と力強さを感じさせる景色は、見れば見るほど吸い込まれるような美しさです。
また広がる釉薬は自然に流れ落ちているようで、実は清岡さんの様々な技法によって細部まで丁寧に作り込まれており、その手仕事の細やかさには驚くばかりです。
「同じ青灰釉の中で、どこまで新しいことが出来るのか。試行錯誤しながら探していくことが面白いんです。」と清岡さん。
淡々とお話されながらも、新たな景色を見るために探求心豊かに日々作陶されているのだと感じます。
続いて流れる釉薬の様が特徴的な灰白窯変カップ。
青灰釉の上から白化粧をかけ、一定の温度で焼くと現れるのだそう。
まるで雪景の中に広がる樹々を彷彿とさせるようです。
「十人中一人の方が良いと思ってくれたらそれでいいんです。」とゆったりとお話される清岡さん。
「たとえ好みが分かれてしまったとしても、ほんの少し個性ある表情の器を好きだと思ってくれる人の元に届いてくれたら。」
一つ一つの違いを新たな発見とし、面白いと感じられる清岡さんだからこそ、それぞれに表情や趣のある器に仕上がっていくのかもしれません。
清岡さんのこれからの作品に出会うことが今から待ち遠しくなります。
会期は3月13日(月)まで。
それぞれで味わいが全く異なる一点ものの器。
完売しているものもございますが、清岡さんの作り出す多彩で奥行きのある作品たちを、是非店頭にてご覧になって見てください。
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3月3日(金)より淀屋橋にて清岡幸道展を開催いたします。
滋賀県信楽で作陶されている清岡さん。
一つひとつの表情が多彩で美しく、深い広がりある表現力で魅了されます。
現在焼き方や土などを見直しているいるそうで、また新たな一面を見れることが楽しみです。
オリーブ灰などの定番の他、新作も届けてくださる予定です。
清岡幸道展
2023.3.3(金)-13(月)
在廊日:3(金)
11:00-18:00
コホロ淀屋橋