棚橋祐介 展 2017.12.1-

 

棚橋祐介展が淀屋橋で始まりました。

棚橋さんは岐阜県で作陶されています。

轆轤で作られたものと型を使って作られたもの。
人気の長八角皿もたくさん届けてくださいました。

轆轤で作られたコンポートや高杯、蕎麦猪口
釉薬のかかり方にも個性があります。

 


花器や鉢のもの
貫入の入り具合がそれぞれ違っていて見入ってしまいます。


棚橋さんの器は貫入が入る時に木の実の渋を使って色をつけています。
貫入が入る速度の違う釉薬を使って表情に変化がつきます。



貫入がすぐに入るもの。
進化していく勢いのようなものが感じられます。



ゆっくり時間をかけて貫入が入るもの
ゆったりとした時間の流れを封じ込めているようです。

これらの器に食事を盛ると、合間から覗く器の表情と食事が溶けあい
より食卓が華やかになります。


それから、今回は化粧土を施した器も届きました。


棚橋さんがお好きな素焼きの土器の風合い。
二色の土を使って器の表面に化粧を施しこの風合いが生まれました。


変化が少なく、この風合いを保ったままお食事を盛り付ける事ができます。

大皿にオイルパスタを盛りつけたり、日常使いに小皿をたくさん使ったり、
と想像してお作りになられました。


作った器に料理を盛ると、料理がかっこよく見えるから
器を作り続けているかもしれない。

こんな風合いを出したいなぁと思って試行錯誤して、
なかなか出来ないもの、すぐ出来るものいろいろあって、
料理人の方が目指す味に辿り着けるようなものかな。とおっしゃっていました。


棚橋さんのお話をお伺いすると、今度はどんな器に出会えるんだろうと
楽しみになります。

来年、2018年には二子玉川でも個展を開催いたします。
お楽しみに。