一日の始まりの白湯、ひと息つきたいときの珈琲、じんわり温まるお茶など、暮らしにあると嬉しい鉄瓶。
鉄瓶で沸かしたお湯はまろやかで、鉄分も補える優れものです。
「鉄瓶を使いたいけれど、使いこなせるか心配...」
使い方やお手入れ、どんな違いがあるの?
お店でも良く聞かれる質問にスタッフがお応えします!


●岩手の「釜定」と山形の「長文堂」

KOHOROで紹介しているのは、岩手の「釜定」と山形の「長文堂」。
盛岡市で100年以上歴史のある南部鉄器の老舗工房、釜定は、長い歴史とともに作られてきた貫禄がありながら、不思議と現代の生活にも心地よく溶け込みます。
デザインや表面に凹凸がある霰と、つるっとした肌はお好みで。
「容量が1.5~1.6L
としっかり大きさもあるので、一度にたくさんお湯を沸かしたい方や、ご家族で使いたい方にもおすすめです。」



△新姥口/肌



昭和27年に創業し、山形鋳物の伝統的な鋳造法を用いて作る長文堂。
縁起物とされるナツメの実に似た姿から名付けられています。
全行程手造りで、ひとつの鉄瓶を作るのに毎回鋳型を作るため、鋳肌や曲線が美しい仕上がりに。
「一般的な鉄瓶よりも縦型で、すっきりとした滑らか。薄肉鋳造にこだわり、軽く使いやすいのが特長です!」



△なつめ(1.0L/1.5L)

△平丸(無地/あられ) 1.0L
受注にて平丸も承っています。


●扱い方は?

鉄瓶を使いたいけど、扱いが難しいのでは?というお声をお店でも耳にしますが、難しいお手入れは必要ありません。
「お湯を沸かすときは空焚きに気を付けて、沸いたら熱いうちにお湯を移し替える。余熱で乾燥」たったこれだけです。
水を入れたままにせず、余熱でしっかり乾かしていただければ大丈夫です。

●お手入れ方法
内側は洗わず、触らず。育つのを待ちます。
内側の底面は乾かしていても錆が出てきますが、変化の1つです。
錆茶色の水が出なければ、問題ありません。
慣らしていくと錆が止まり、経年変化で湯垢が付くと、お水がよりまろやかに美味しくなります。

使い始めの1ヶ月ほどは「慣らし」期間として毎日お湯を沸かすのをおすすめします。毎日お湯を沸かすので、慣らしと思わず、日々使っていただくのがお手入れになります。

錆びて錆茶色のお湯が出るときには、茶殻を入れて何度か沸かしてください。

身体の芯から温まるまろやかなお湯、目で楽しむ湯気。
鉄瓶があれば冬の寒さも楽しみに変えてくれそうです。
何世代にも渡って使い続けられる道具は、使うほどに変化し、育てていく時間も醍醐味。
ぜひじっくりと比べてみて下さい。

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