水垣さんの染付

常設でもみなさんに愛される水垣さんの染付。
普段はカップや飯碗が中心ですが、作品展ではたくさんの作品をご覧いただけます。
李朝や古いもの、昔話がお好きな水垣さん。
その趣向は作風にも表れています。
兎や猫、鳥など身近なものから、龍、鳳凰、こうもり、バクといった
様々なモチーフを水垣さんが描くとユーモラスに仕上がりに。
1つひとつに由来や意味が込められています。

吉祥を表す文字と発音や意味が同じものを大切にする中国では、
「福」の字と蝙蝠の「蝠」は同意語とされ縁起が良い動物なのだとか。


▲蝙蝠皿

水垣さんがよく描かれる兎。
様々な国の染付によく用いられるそうですが、
中国・韓国・日本でも少しずつタッチが異なり、それぞれ味わい深い仕上がりです。
 
▲一際存在感のある悪ウサギ 

神として描かれることもあり、昇っていく姿が出世のシンボルともされる龍。

▲迫力ある表情のもの、どこかとぼけた愛らしい表情のものも


▲器の中には生きものがのびのびと描かれています。 



大漁を意味する網目模様。幸せをとらえると考えられます。
▲網目カップ

 所々に福の字や、寿といった縁起のよい文字も。

▲福の字の箸置き 
 
▲寿も様々な書体で表現されています。

この器にも、さりげなく長楽未央(楽しみは尽きることがないというめでたい意味)
の文字が。
 
▲四寸陽刻瓦当文鉢

 

作品展は31日(日)までとなります。
店内を回って愛らしい絵付けをお楽しみください。

会期中作品の一部をオンラインショップでもご紹介予定です。

染付作品以外にも白磁や、刷毛目、三島などの作品も並んでいます。
作品展の様子こちら≫


水垣千悦展
3/21(木)-3/31(日)