8/20(土)より始まる大森健司・酒井桂一展。
コホロでは初めての作品展となります。
現在酒井さんは岐阜にお住まい、近年岡山に引っ越されましたが、大森さんも元々は岐阜にお住まいだったこともあり、岐阜に関わりのあるお二人です。
陶器の大森さんと木工の酒井さん、扱う素材はそれぞれ異なりますが、素材への向き合い方や作品の放つ空気感にどこか近しいものを感じ、今回二人展をお願いしました。
左:栗の拭漆皿(酒井桂一)・黒土プレート(大森健司)
埼玉県で生まれ、多治見で焼きものを学んだ後、現在は岡山に拠点を移し作陶される大森健司さん。
独特な赤やグレー、内側の淡い色合いや質感に惹かれ、作品をお願いしたのが始まりでした。
赤土小皿・黒土小皿
赤土や黒土にかけた化粧を剝がすことで生まれる斑模様、釉薬とは違った色の美しさが感じられる大森さんの作品。
黄色やピンクが入り交ざるような内側の釉薬ともバランスが良く、何より薄手で口当たりの良いカップは丁寧に淹れた珈琲にかかせません。
作品展ではカップ以外にも、料理を美しく引き立てる皿や鉢、作品展ならではの大鉢や花器なども届けてくださいます。
黒土大鉢
黒土一輪差し
愛知県出身、現在は岐阜で作品をつくる木工作家の酒井桂一さん。
ものづくりをしたいという想いを持っていた頃に木工と出会い、これまで独学で木の器や道具を作ってこられました。
酒井さんの作品を初めて手にしたときに、何とも言えない心地のよい空気の流れを感じたことを今でも覚えています。
十二角盆(セン)
オーバルトレイ(セン)
器をしっかりと受け止める盆や、優しく寄り添うような匙、菓子や料理などを引き立ててくれる皿。
素材に耳を傾け、そっと手を添えるように木と対話する酒井さんがつくる作品は、強く主張はしませんが、確かな存在感を放ち、永く暮らしに寄り添ってくれます。
これまでお店でご紹介してきたオーバルトレイや拭き漆の匙以外にも、色々なかたちの盆や木の皿、お茶周りの作品などを届けてくださる予定です。
茶托(クリ・ケヤキ拭漆)
残暑厳しい8月の終わりですが、お二人の作品が持つ静けさや凛とした佇まいが重なり、お店のなかに良い景色が生まれるのではないかと今から楽しみです。
みなさまのお越しをこころよりお待ちしております。
大森健司 酒井桂一展
2022.8.20(土)-30(火)
KOHORO二子玉川