會田竜也 展 2019.4.20(土)-30(火)

會田竜也展が20日に始まりました。



▲作品展初日の様子

「用途や使う人を限定してしまうから」と、細かな配慮がされながらも、
あまりデザインしすぎないようにしているという會田さん。

木の持つ素材の魅力を活かしながら、
機能や形の美しさがそのままかたちに表れ、
使う人それぞれの暮らしの中に寄り添ってくれる、
安心感と心地よさが作品から感じられる會田さんの作品。
今展の新作としていくつかの作品も並びました。

木のお椀が作りたくてと、會田さんが試行錯誤してつくられた半塗椀。
劣化しやすい食べものを入れる内側部分のみ、
耐久性を上げるため漆で仕上げられています。
内側の黒い漆と外側の木目の表情のコントラスト、
使っていったときにそれぞれ異なる変化を楽しませてくれます。



書類が入るようにと依頼があり作った箱は、
大きいものの上に、小さいもの、長いもの、
それぞれ組み合わせて重ねられることから重箱と名づけられています。
デスク周りに置いて書類や文具を入れたり、キッチンでつかったり。

あまりにきれいに作られすぎているので一見普通に見えますが、
各書類が入るように考えられたサイズや箱の厚みなど、
細部まで考えて作られています。


無駄のないどこまでもシンプルなつくりの箱は、
毎日使うキーケースやお財布、大切なものを入れるためのものとして。
蓋を開けると上で止まり、音なく静かに開け閉めできます。


今回の新作で楽しい発見だったのが、蓋皿。
小鉢や椀など、ちょっと残ったときに蓋をするようにと、
蓋にもなるお皿も3サイズ届きました。

もちろんお皿としても、平らな作りで、高台の高い形は、
ちょっとしたお菓子や副菜にもしっかりと表情をつくってくれます。


▲逆さにすると蓋にもなります。


▲蓋と身の素材がそれぞれ異なる丸容器。

▲静謐な空気を纏う美しいシルエットの高杯

使いやすさにこだわった定番の作品も届きました。

一本の木をくり貫き、丁寧に磨かれ作られる、會田さんの茶筒は、
手にした方だれもがそのスムースな開閉に感動されます。
コーヒーやティーパック、入れるものに合わせて大きさをお選びください。
▲内蓋まで木でできています。


▲茶さじと合わせてギフトにも。

持ちやすく、しまいやすい、こちらも會田さん定番のトレー。
机に置く幅や、持ちあげるときの扱いのしやすさ、
収納の便利さを考えて作られていて、手に持ってみたり、
ふだんよく使うサイズの器を置いてみると使い勝手のよさがよくわかります。
「家族で使っています」と嬉しいお話もよく耳にします。



會田さんも、形がさりげなくて気に入っているという丸盆は、
浅い縁が持ちやすく、驚くほど軽やかに作られています。

 
▲大中小の3サイズ

 定番のだ円皿や、一つひとつの木目の美しく切り取られる満月皿は、
毎日の食卓に。

▲フラットな作りのだ円皿はトレー替わりとしても。

▲茶托として使える小さな皿も器に合わせてお選びいただけます。

 何年も繰り返し作り、會田さんのイメージどおりの形になった肘掛け椅子。
背もたれのカーブが肘掛けになり、
手前まで伸ばさず座っているときに邪魔にならないバランスになっています。

▲日本人の体形に合った高さ。座り心地を確かめてみてください。

すっと華奢な印象を与えるスツール。
持ってみるととても軽く、強度はしっかりあります。
スツールや椅子は素材や、身長に合わせて高さをオーダーできます。


▲支え部分の構造がそのまま美しい意匠になっています。

「普段に使うものが、当たり前に綺麗であったら嬉しい」
作品を見るたびに、會田さんの言葉を思い出します。

作品や木、人への思慮深い視点を、「当たり前に」とさりげない表現は、
それぞれの作品の細部から、會田さんの作品作りの姿勢が伝わってきます。
ゆっくりと作品に触れ、木の温かみと心地よさを感じてみてください。

會田竜也展
4/20(土)-4/30(火)