「田村文宏 鈴木敬子展」2021.10.23 (土)-11.1(月)

10月23日(土)より淀屋橋では、鈴木敬子 田村文宏展が始まりました。

田村さんと鈴木さんの2人展は、今回が初めての開催となります。
初日は田村さんが在廊してくださり、作品について沢山お話しを聞かせてくださいました。

写真は初日の店内の様子。
田村さんは安南皿、白磁、灰釉、焼締めなどを届けてくださいました。

こちらは、安南皿。皿の内側に描かれている、絵のモチーフはツバメだそうです。田村さんが、轆轤や窯づくりを教えていた経験のあるカンボジアでは、ツバメが多く生息しており、縁起の良いものとして扱われているそう。1枚ずつ丁寧に、印半で押されたツバメは器を選ぶ時の楽しみにも。

釉薬の溶け出す表情は何とも奥ゆかしく、その美しさに思わず魅せられます「窯から出すまで仕上がりがわからないので、いつもどきどきしています。」と田村さん。


田村さんの作る作品には、花や植物が多く使われています。写真は、蓮弁の形をそのまま活かした白瓷蓮弁皿。薬味をのせるものとしてつくられたそうです。

写真左側は白磁蓮弁急須。右側は、白磁蓮弁杯。丁寧に描かれた蓮の花びら模様は、より作品の立体感を出しています。「現地では蓮も多く生息しているんです。ロータスティーといって蓮のお茶を飲む文化もあるんです。香りが高くてとても飲みやすいですよ。」と笑顔で教えてくださいました。

こちらは青磁牡丹皿。電動の轆轤でベースをつくり、型にはめ込んで形と模様がつくられています。洗練された形は、普段使いの器やおもてなしの器としても使っていただけます。

福岡で制作されている鈴木さんからは、ボウルや鉢、ポット、小皿の他オブジェや一点ものの花器も届いています。作品の中には、ザラザラ、コロコロといった擬音語のタイトルがつくものもあり、思わず手に取って確かめたくなります。

こちらは、鉢と葉皿。存在感のある手びねりの作品は、一つ一つ大らかで、柔らかみがありどんなお料理も受け止めてくれそうです。

△写真左側:花入れ 手前と右側:オブジェ。

オブジェや一点ものの花器たちは、繊細な形や大胆な形と一点ずつ表情が異なり、個々の持つ力強さで空間を引き締めてくれます。

こちらの作品は石小皿。鈴木さんが実際に本物の石から型を取り、つくられたそう。ころんとした愛らしい丸みのある形は、たくさん揃えたくなります。

植物や花、石といった自然のものから、インスピレーションを受けて作品をつくられる、共通点のあるお2人。何処となく異国の風を感じる作品たち。お2人の組み合わせも楽しみながらぜひ店頭にてご覧ください。


鈴木敬子 田村文宏展
2021.10.23(土)-11.1(月)
作家在廊日:23日(土)
26(火)は定休日のためお休みです。

コホロ淀屋橋

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10月23日より淀屋橋にて田村文宏 鈴木敬子展を開催いたします。

愛知県岡崎市で作陶する田村文宏さん、福岡県で作陶する鈴木敬子さんの2人展です。 田村さんは今回薪を原料にした窯で焼成した作品が多くなると伺いました。これからの季節にちょうど良い温かみのある作品、展示ならではの一点ものも並びます。

鈴木さんは手捻りで形を作るのでその形の愛らしさと釉薬の発色に惹かれる方が多いのではないかと思います。最近は陶芸教室で誰かと一緒に作る楽しみを感じているという鈴木さん、新しい挑戦も応援したいです。

何処となく異国の風を感じる共通点のある2人の作品展、いつか開催したいと思っていました。旅するような空間で皆さまをお待ちしております。

  企画展に先駆けまして、作品のご紹介をしています。
こちらより≫ご覧ください。

田村文宏 鈴木敬子展

2021.10.23 (土)-11.1(月)

10.26(火)は定休日のためお休みです。

コホロ淀屋橋