「長野大輔 南裕基展」2023.2.18(土)-27(月)



2月18日(土)より二子玉川のお店では、長野大輔 南裕基展を開催しています。
陶器の長野さんと木工の南さん、このお二人での展示は今回が初めてです。写真は初日の店内の様子。
初日は長野さんと南さん、長野さんは2日目も在廊して下さり、
お客さまとの和やかな会話で温かい時間が流れました。


高知県にて作陶される長野さん。
作品展としてご紹介するのは今回が初めてです。
木灰、わら灰、鉄、珪石、粉引きなど、作品の種類も様々で、
大自然を思わせるような景色が店内に広がりました。

薪窯で焼ものを作りたいという想いから制作を始められ、穴窯を使って作品を作られています。
木の調達から薪割り、窯に器を詰めて焼くところまで窯焚きのすべての工程が大好きだと嬉しそうにおっしゃっていました。
薪窯で焼成された作品はひとつとして同じ表情がなく、手に取ってじっくりと比べていると、思わず時間が経つのを忘れてしまいます。

△粉引き汲み出し碗

△木灰釉飯茶碗

△わら灰釉薬小碗
畑仕事もしながら作陶される長野さん。
木灰釉は松やみかんの灰を、わら灰釉はご自身で育てている米から出るわらを灰にしたものを釉薬に混ぜて作られています。
どんなものでも受け止めてくれるような長野さんの器のおおらかさは、自然と近くにあるからだと作品が教えてくれます。

△宝瓶

△灰釉片口
宝瓶や片口、ピッチャーなど、注ぎのついた形もたくさん作って下さいました。
長野さんのつくる注ぎはとてもキレがよく、使い心地が抜群。
お酒やお茶だけではなく、浅い片口は料理の小鉢に、大きい片口は花器にと幅広い用途で楽しめます。
使う方の立場になって制作に取り組まれているのが伝わってきました。

△錆釉花器

△木灰釉果物鉢
ろくろをひき、植物の灰を使って釉薬を作り、薪を割って、窯に火を入れる。
焼きものができるまでの工程に真剣に向き合い、心から楽しみながら制作される長野さん。
どの作品からも、自然の力強さと丁寧なお人柄が感じられ、温かい気持ちになります。


△台皿 脚付き(なつめ)

愛知で木工の制作をされる南さん。
二子玉川では去年の6月以来の展示となります。
最近は新しい形の制作に取り組まれていて、今回届けて下さったのが厚みのある台皿。
どんな形にするか事前に詳細は決めずに思いのまま削り、作っていくうちに浮かんでくるイメージに向かって整えていくそう。
大胆でありながら、木の魅力が最大限生かされていて、繊細さも感じられます。

△盆 ウォルナット
前回の展示の際、「雪の結晶をイメージしたお盆を作ってみたい」とお話されていた南さん。
そこからアイデアを膨らませて作られたのが写真のお盆。
雪の華のような縁取りが印象的です。

△茶則
お茶の葉を急須に注ぐための道具の茶則。
木の割れてしまった部分をご自身で縫っています。
木目の表情と、金属の質感が一体となった作品です。

△隅切盆(白漆)

△茶托
今回コホロに初めて並ぶ白漆の作品は、柔らかく優しい雰囲気です。
木目の表情もほんのり見える部分とくっきり浮かび上がる部分があり、今までの黒漆やオイル、蜜蝋仕上げの作品とはまた異なります。

市場などに赴き、そのときにご自身の目で見てぐっとくる木を選ぶ南さん。
桜やキハダ、ウォルナット、ハンノキなどたくさんの木の作品を届けて下さいました。
今までは日本の木だけでしたが、今回は初めて海外の木でも制作をされていて、厚みのある台皿と、大きいサイズの稜花盆はボセという木を使っています。
別名アフリカンチェリーといい、大きい作品をつくるときに適している材だと教えてくれました。

△丸隅盆(桜)
お茶の時間に何かと使い勝手の良い大きすぎない長方のお盆。
春らしいお菓子と長野さんの猪口を合わせてみました。
南さんはご自身の木の器にカレーを盛り付けたり気兼ねなく使っているそう。
使い込むうちに育っていく姿も楽しみたいです。

△丸皿(ハンノキ)
現状に満足せず、新しい形や材料にもどんどん挑戦される南さん。
真っすぐに作ることに向き合う姿勢が頼もしく、これからもどんな作品が生まれるのか楽しみです。

陶器と木工、それぞれの素材の個性が最大限生かされるようなもの作りをされる長野さんと南さん。
手に取るたびに新しい発見やおもしろさを感じられるような展示です。
会期は27(月)まで。
ぜひお手に取って、一つひとつの表情をお楽しみください。

長野大輔 南裕基展
2023.2.18(土)-27(月)
営業時間:11:00-19:00

KOHORO二子玉川

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2月18日(土)より二子玉川にて長野大輔 南裕基展を開催いたします。
陶器の長野さんと木工の南さんのお二人の展示です。
高知で陶器の器をつくられる長野さん。薪窯から生まれる作品は力強さもありながら素朴で温かな表情です。
前回のお茶展では茶器が中心でしたが、今回は碗や鉢、皿など食卓で日々使いたいくなるような作品もご覧いただけます。
昨年から二回目の南さんは、長野さんの作品にも合わせてクルミなどの深みのある木種や白漆の作品もリクエストしました。
お盆やお茶周りなど南さんならではの美しく洗練された道具が並びます。
お二人の作品の組み合わせも楽しみにご覧ください。


長野大輔 南裕基展
2023.2.18(土)-27(月)
在廊日:18(土)長野・南、19(日)長野

営業時間:11:00-19:00

KOHORO二子玉川