佐賀県に自宅兼工房を構え、焼きものを作られる水谷智美さん。
2年ぶり3度目となる作品展をKOHORO二子玉川で開催しています。
写真は初日の様子。
水谷さんが春を待ち遠しく想いながら作られた色とりどりの器が店内に広がりました。
食卓を明るく彩るような色彩や楽しいかたちに思わず心が躍ります。
前回在廊がかないませんでしたが、4年ぶりにお店に来てくださった水谷さん。
在廊日には「芽キャベツのスープや、菜の花のパスタ・・・・」、春の食材を使った料理をお越しくださった方々と一緒に楽しそうにお話ししてくださったり、「こんな風につくってみました」と私たちにも一生懸命伝えて下さる姿が印象的でした。
△丸カップ(藍色/若草/灰白) △平台皿
土器のようなざらりとした手触りと、絵具のような色合いが魅力をもつ水谷さんの作品。
陶器と磁器の中間の性質を持った土を焼く“炻器(せっき)”と呼ばれる陶芸技法を用いて、炻器の表面に色彩を施し焼き締めることで水谷さんはこのような質感を表現されています。
△フラットプレート(灰白/墨黒)
「作り手によって違うと思いますが、私の制作は焼きあがった後が山場なんです。」と話す水谷さん。
窯から出したばかりの器はもっとゴツゴツしていて、それを束子でこすったり、表面を磨いたり、いくつもの工程を経てようやく作品に。
じっくり時間をかけて丁寧に仕上げることで、水谷さんならではの表情や、手に取ったときにしっくりくる感覚が生まれています。
使っていくうちに食材や料理の水分や油が馴染んでいき、育っていく姿も楽しみのひとつ。
ざらざらとした表面は、徐々にしっとりとした手触りへと変わってゆきます。
藍色と若草色は特に艶やかになっていくそうで、使う方によって変化の仕方も異なります。
△ラウンドリムプレートL(若草/墨黒)
年々広がりをみせる耐熱の作品のなかでも今回新作として作ってくださったのが土鍋。
形や大きさも様々で、水谷さんの遊び心や感性が詰まった唯一無二の作品です。
見た目の愛らしさはもちろん、蓋や持ち手の部分の持ちやすさなどたくさん工夫も凝らされているので、毎日の料理に活躍してくれそうです。
△土鍋
こちらは金属のフライパンから着想を得た、グリルパン。
大中小三つの大きさで色んな使い方を楽しめそうです。
△グリルパン各種
片手鍋は、おかゆやスープ、ミルクティなどに。
本性が高く冷めにくいのも嬉しいです。
△おかゆ鍋
水谷さんの作品はどの形も伸びやかさがありでおおらか。
所々に残された指のあとなど細部からも温かみが感じられ、思わず手に取りたくなります。
しっかりと焼しめられているので丈夫で、気兼ねなく使えるのも嬉しいです。
△花器各種
△石ころ花入れ
「この先も表現したいこと、やってみたいことがまだまだたくさんあるんです!」そう話されていた水谷さん。
土や自然のものへ感謝の気持ちを持ちながら、明るく朗らかに日々暮らし、作品へと向き合われています。
そんな水谷さんのこの先の活動も楽しみです。
春の食卓にも迎えたくなる作品の数々、ぜひお手に取ってご覧ください。
会期は3月13日(月)までです。
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3月4日(土)より二子玉川にて水谷智美展を開催いたします。
佐賀県で作品をつくる水谷さん。
陶器と磁器の中間「炻器(せっき)」と言われる性質の土を使い器を作られています。
明るい色や可愛らしい形の奥にあるどっしりとした渋さ、たくさんの表情をもつ水谷さんの作品。
約二年ぶり3回目の作品展、
今回は新たに生まれた土鍋や片手鍋、春らしい色合いの器も届けてくださいます。
土器が好きと話す水谷さんならではのかたちや素材感をお楽しみください。
水谷智美展
2023.3.4(土)-13(月)
在廊日:4(土)
11:00‐19:00
KOHORO二子玉川