「ヨシノヒトシ展」2023.7.7(金)ー17(月)

7月7日(金)より淀屋橋ではヨシノヒトシ展を開催しております。
初日はヨシノさんが在廊してくださいました。

お店では初めての個展となり、以前から開催を楽しみに待ち望まれていたたくさんのお客様がご来店されました。
写真は初日の店内の様子。



余白を活かしたシンプルなデザインのものから、パッと目を惹く華やかなものまで、幅広いデザインが魅力のヨシノさんの絵付け皿やティーカップ。
フランスのアンティークやベトナム、西洋などから着想を受けて作られているのだとか。

大柄な草花から細やかな花びらまで丁寧に描かれています。

磁器ならではのつるりとした質感に、色とりどりの絵柄が重ねられた色絵皿。
下絵を書いたあと一度素焼きをし、ガラス質を多く含んだ上絵を重ねて絵を付けられているのだそう。
ほんのりと凹凸のある手触りからは、ヨシノさんの筆使いを感じられるようです。

絵の具の厚みや筆のこすれた部分にはそれぞれで違った味わいがあり、一点ずつ見比べるのも楽しいです。

海外の年代物のお皿は外国人向けの大きなサイズが多い中、ヨシノさんは日本人のサイズに合わせて作られています。
日常使いがしやすいながらも、アンティークの雰囲気を楽しんでほしいという思いから工夫されているそう。

全体に彩られた絵付けが上品な色絵6寸スープ皿。
優しい山吹色に柔らかな桃色、緑の葉と、植物たちがお皿の中で活き活きと踊ります。

こちらは鮮やかな黄色や赤が目を惹く新作の色粉引茶碗。

さらりとした質感はまるで陶器の粉引を思わせるような、優しい触り心地が印象的です。
どこか冷たい雰囲気になりがちな磁器の中にも、温かみを感じられるような器を、と思い新たに作られたそう。
同じ質感でお皿や鉢なども。


ヨシノさんが手作業で彫った判子で絵付けされたという色絵どんぶり。
一つひとつの重なりやふわりと浮かび上がるような表情に見惚れてしまいます。

色粉引片口は色付きの磁土を使われており、同じ粉引の白化粧を施してありますが、下からうっすらと透ける土の色で全体が柔らかな薄紅色に。

こちらはあんずを描いたという可憐な印象の色絵果実文絵皿。
壁に掛けて飾る事ができ、インテリアとしてお部屋に彩りを添えてくれます。
もちろんお皿として日常使いにも。
絵皿はこれからもっと作っていきたいとお話しされていたヨシノさん。
お皿を見て楽しむという新しい形に加え、絵柄も色々なものにチャレンジしてみたいと楽しそうに仰られる姿がとても印象的でした。

大分県豊後大野市を拠点にし、主に磁器をメインに作陶されているヨシノさん。
「海と山しかないんですが、落ち着きがありゆっくりできる場所です」
と笑いながらお話してくださいました。
普段は工房に籠って作業をしているため、展示会があるときは出来るだけ在廊するようにしているのだとか。
お客様が選ばれている風景や手に取られる姿を見て、気付かされることも多いとお話されます。
「お客様が店頭で個体差をしっかりと見て選ばれているのを見て、あえて個体差が出るように絵付けを施すようになった」
そう話されるヨシノさんは、色の配合について研究をされていたり、様々な絵柄にチャレンジされていたりと、常に学びの姿勢を崩さず、これからの作品と、使われるお客様へ真っ直ぐに向き合われているのだと感じます。

華やかながらもどこか親しみやすい、昔ながらの異国の風を感じられるヨシノさんの作品。
この機会に是非お手に取ってその美しさをご堪能ください。
まだまだ作品をご覧いただけます。
会期は7月17日(月)まで。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大分県で作陶されているヨシノヒトシさんの個展が、淀屋橋にて7月7日(金)より始まります。
お店での開催は今回が初めてとなります。
ぬくもりある端正な形、一つひとつ丁寧に描かれる優美で色鮮やかな絵付けなど一つひとつの表情をどうぞお楽しみください。

※状況により人数制限や個数制限をさせていただきます。
予めご了承くださいませ。

ヨシノヒトシ展
2023.7.7(金)-17(月)
作家在廊:7(金)15-16時頃まで
11:00-18:00
コホロ淀屋橋