「久野靖史 二宮亮太展」2024.6.8(土)ー17(月)

淀屋橋では6月8日(土)より、「久野靖史 二宮亮太展」を開催しております。
しとしとと静かに降る雨音と共に、久野さんのさらりと落ち着きのある黒の器に、二宮さんが描く、優しく涼やかな染付の作品がたくさん並びました。




愛知県三好町で活動される久野靖史さん。
コホロとは長くお付き合いのある久野さんですが、個展でのご紹介は初となります。
以前から定評のある輪花皿や浅鉢をはじめ、新たな作品も届けてくださいました。

ゆるやかに花開く姿が愛らしいスープ皿。
しっかり深さがあるので量をたっぷりと入れることができ、シチューやポトフ等のスープ類は勿論、家族分のおかずをまとめて盛りつけても。

スープ皿(16枚)に、具沢山のサラダを。
ふんわりと広がる花びらのリム縁が可憐さを残しながらも、どんなお料理もまとまりのある印象に仕上げてくれます。

コホロでは初めてのご紹介となる片口鉢は、大、中、小、特小と、豊富なサイズ展開。

決して光り過ぎない落ち着きのある光沢と、久野さん独自の黒が生み出す色調。
まるで古くから使い続けてきた骨董のような雅な雰囲気に魅了されます。

花器として季節のお花や枝ものを生けて。
果物、野菜を入れて置いても自然と上品な空間に。

こちらはしのぎ楕円皿。
細やかに施されたしのぎと、間に溜まった釉薬が金属のような輝きを放ち、他には無い洗練された美しさに。

小のサイズにおにぎりを。
程よくコンパクトで使い勝手の良い形、サイズを様々選ぶことのできる久野さんの器は、それぞれを組み合わせて使うのもおすすめ。
マットでやわらかな黒は、どんな料理も静かに受け止めてくれます。



愛媛県砥部町の窯元「五松園窯」で砥部焼を制作しながら、砥部焼以外でも様々な作風で作品を生み出している二宮亮太さん。
年に数回、同じく愛媛県で活動している作家さんたちと共同の穴窯で窯焚きを行う、「もぐらの窯」のメンバーでもあります。
今回はそんなもぐら窯から生まれた作品もたくさん並びました。

木の灰と長石、砥部の土から生まれるという二宮さんの釉薬。
木の灰を入れることで表情が柔らかくなり、またいろいろな木のものを使うことで、その時々の木の持つ鉄分によって色の濃度が変化するのだとか。

澄んだ雨上がりの空のような美しい白磁に、ほんのり暮れた昼と夜の境目のような色合いは、心に穏やかな風を運んでくれるようです。


また、今回は蝶や草花など、初夏の景色にぴったりな染付の作品をたくさん届けてくださいました。

日本で最初に生まれた磁器だという古伊万里や、砥部焼の伝統的な技法の染付である古砥部から着想を得て描いているという二宮さんの染付。
爽やかな白磁の中に、丁寧に描かれた紋様が軽やかに浮かび上がります。

真ん中に野に咲く花が描かれているしのぎ深皿。
食べ終えた頃に現れるお花にふっと頬がほころびそうです。

さりげなく彩られた口縁の部分は銅で描かれており、「口紅」という装飾だそう。
うっすらと滲む茶色がアクセントになり、どこか温かみを感じる佇まいに。

暑くなるこれからの季節にもぴったりの清涼感ある鉢も。


ろくろの水引きの段階で木のくしを使って入れているという細かな線模様が特徴のくし目浅鉢。
少しの高台には品があり、デザートや副菜など、つい手に取ってしまいます。


久野さんのリム輪花皿と、二宮さんのそば猪口を合わせてみました。
お二人の器が織り成す、涼し気に凛と佇む風景を、この機会にどうぞお楽しみください。


会期は6月17日(月)まで。
オンラインショップでもご紹介しております。
遠方でご来店の難しい方も、この機会に是非ご覧ください。
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淀屋橋にて6月8日(土)から久野靖史  二宮亮太展を開催いたします。
愛知県にて作陶されている久野さんからは、マットな独特の質感に、所々銅のような風合いが表情豊かな黒の作品を届けてくださいます。

愛媛県にて作陶されている二宮さんからは、白を基調に鎬模様のマグカップや絵付けの作品などをご紹介いたします。

対比する二人の作り出す世界観をどうぞお楽しみください。

「久野靖史 二宮亮太展」
2024.6.8(土)ー17(月)
定休日:11(火)
コホロ淀屋橋
11:00-18:00