「吉田健宗展」20222.6.18(土)-27(月)
淀屋橋での開催は約2年ぶり。
初日は、吉田さんが在廊してくださり和やかな雰囲気でお客様とお話しされていました。
黒ガサガサシリーズやオクトゴナルシリーズ、定番から新作まで店内いっぱいに作品が並びました。
長崎県波佐見にて作陶されている吉田さん。
着ならした普段着のような器をという思いで作っていらっしゃいます。
今回の企画展では、黒ガサガサシリーズからフタモノをお願いして作っていただきました。
フタモノは、久しぶりに吉田さんも作りたいと思っていた作品だったそうです。
黒ガサガサシリーズは、焼成前に鋸の裏で削って模様を付けていらっしゃいます。
焼成後粘土の粉ではたくことで、このような質感が生み出されます。
蓋を開けると鮮やかな緑青釉が現れ、外から見た景色との違いに驚かれるお客様もいらっしゃました。
きんぴらなどの料理を入れて、冷蔵庫から取り出し食卓に出して使えるようなイメージで作られたそう。
料理を載せるのはもちろん、焼き菓子などを入れたりアクセサリーなど大切なものを入れて使っても。
開ける度にわくわくとした気持ちにさせてくれます。
今回吉田さんが新たに挑戦された錆銀(さびぎん)。
いつか作ってみたいと数年前から思われていたそうで、今回が初めてのご紹介です。
作る上で一番に考えていたことは、艶のあるものではなく経年変化したような作品にしたいということ。
銀彩は艶感がどうしても出てしまうので、そこをどのようにして表現するか考えたそうです。
試行錯誤する中で、鉄をかけて焼成した後、酸化させることで時を経たような風合いになるように作り出されました。
貫入や錆のように色濃くで出た表情など、アンティークを思わせるような錆銀。
吉田さんのこだわりの詰まった作品に、目を惹かれるお客様がたくさんいらっしゃいました。
今回出来上がった作品を見て納得のいかなったものも何点もあり、今後はもっと錆銀を追及していきたいそうです。
自分の思い描く作品を安定して作れるようにしていくことが、今一番やりたいことと話されていました。
定番のオクトゴナルシリーズも届いています。
長皿は家族分のサラダ、ケーキなどにもちょうどいいサイズ。
ワンプレートとしても使いやすいサイズ感です。
深黄釉は、久しぶりに届いた作品。
やさしい色合い、縁部分との境い目に溜まる釉薬、縁模様や全体のバランスなど、あらゆる角度からずっと眺めていたくなるほど目を惹く美しさです。
貫入の入りが一つひとつ異なり、焼成によって濃いものや少し青みがかったものなど色の出方も変わります。
ワンプレートやサラダ、ケーキをのせて余白を楽しんだり、どんな料理も自然に彩る頼もしさがあります。
この他にも、黒ガサガサシリーズからはぽってりとしたぽたりカップや面取りカップなどマグカップも種類豊富に届いています。
電子レンジや食洗器も使えるところも嬉しいです。(※錆銀のみ使用不可)
吉田さんの作品は、ふと気が付くと手に取ってしまう安心感があります。
包みこんでくれるようなあたたかさを感じる反面、今回新たに挑戦された錆銀には吉田さんの新たな一面をみれたような感覚になりました。
今後吉田さんは錆銀でフタモノを作ったり、オクトゴナル以外の作品にも挑戦されたいそうです。錆銀への新たな挑戦が今後も楽しみです。
会期は27日(月)まで。
ぜひ、実際にお手に取ってご覧ください。
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淀屋橋では6月18日(土)より、吉田健宗展を開催いたします。
長崎県波佐見町で作陶されている吉田さん。
淀屋橋での開催は約2年ぶりです。
今回の企画展では、黒ガサガサシリーズから蓋物をお願いしたところ素敵な作品を用意してくださいました。
定番でご紹介しているオクトゴナルシリーズからは錆銀(さびぎん)の新作も届きます。その他定番の作品などもご紹介いたしますので、どうぞお楽しみに。
吉田健宗展
2022.6.18(土)-6.27(月)
作家在廊:18(土)
営業時間:11:00‐18:00
21日(火)は定休日のためお休みです。
コホロ淀屋橋