横川さんが作る麦わら帽子

春日部の帽子職人、横川正三さんが作る麦わら帽子の受注会。
今年は初めてオンラインショップで開催中です。


▲横川さんの工房

横川さんが使う麦は、4㎜の細麦と3㎜の極細麦です。
4㎜の細麦は、一般的な麦わら帽子に使われる麦よりも細く、印象が上品で男女を問わず幅広い年代の方に愛用されています。
3㎜は更に細い極細麦。柔らかく、しなやかな仕上がりで、美しく細かな仕上がりに驚かれる方も。


▲4mmの細麦(左)と、3㎜の極細麦(右上)


写真は横川さんの作業の様子。
ミシンで1つ1つ、頭のてっぺんからぐるぐると回しながら縫っていきます。
プレスして形を作るものとは違い、縫い進めながら微妙なサイズの違い、傾斜の違いを作っていくことができるので、ご自身の頭のサイズに合わせることができます。
細い麦を均等に縫い上げていくのは大変難しく、非常に高い技術を要します。
横川さんは極細麦の帽子を作ることのできる数少ない職人です。


Wハイバック

プレスすると麦がつぶれてしまうのですが、横川さんの帽子はミシンで縫っていくことで、麦のふっくらと美しい表情が失われず、麦という素材の色や質感の良さがそのまま残ります。
年を重ねた帽子は、きれいな表情のまま麦の色が良い風合いに変わっていくので、より一層の愛着がわいてきます。
1年前、2年前に注文した帽子を愛用し、新しい形を選びに来る方も。
形によって雰囲気ががらっと変わるので、服装によって変える楽しみもあります。

今回は10種類の形からお選びいただけます。(形こちらからをご覧ください)
好きな形で選ぶのがいちばんですが、どれが似合うかわからないと迷う方に、選ぶポイントをいくつかご案内します。

1 着るものやデザインで選ぶ
中折れやカンカン、ポークなどは、男女問わず選ばれる形。
パンツやスカートどちらにも相性が良いので毎日の帽子として使いやすいです。
中折れはきりっとした印象をつくるのも得意で、カンカンやポークは落ち着いた雰囲気になります。


▲自然で合わせやすいポーク


▲クラシカルな雰囲気も楽しめるカンカン

定番のボーラーはかわいらしい印象に。広ツバやWハイバックは、全体にやわらかな印象を与えてくれる形。かわいらしすぎるかなと思う方も、リボンの色が落ち着いた色で全体にまとまりがあるので、気負わずに被れると思います。Wハイバックは毎日のお買い物にも使いやすい形です。


▲明るい印象のボーラー


▲日除けにも心強い広ツバダウン

2 リボンで印象を変える
飾りはテープ7色と麦リボン。テープの幅は3種類から選んでいただけます。
麦リボンは全体に明るい印象に。
テープは太くするとクラシカルに、細いと軽やかな雰囲気が出ます。
黒などの濃い色はぐっと締まり、ベージュや麦リボンは全体が明るい印象になります。まずは黒、ナチュラルにモカなど、よく履く靴や洋服のテーマに合わせるると選びやすいです。

凸型ロールに麦リボンをつけると、形の個性がしっくりと馴染みます。


ポークに茶のリボン。黒から少し色が変わるだけでも穏やかに印象が変わります。


3 ツバの長さを変える
カンカンや中折れなど、広ツバのものを比べてみると、印象がだいぶ異なります。ツバが広い形は落ち着いた印象、華やかな印象をつくりやすく、ツバの短いものはボーイッシュ、元気で明るい印象があります。
肩幅が広い方、髪の長い方、身長の高い方は、長めのツバを選ぶとバランスがよく、小柄な方や華奢な方にはツバの短いものをおすすめすることが多いです。
日差し避けがとても大事という方は、ツバは広めをお選びください。


中折れ


中折れ広ツバ
ツバが広くなると少し下に下がり、雰囲気が変わります。

もともと帽子を被る習慣のなかったスタッフも、横川さんの麦わら帽子は自然に被れて使いやすく、すっかり夏の必需品になっています。
汗止めの交換やお直しなどもご相談いただけますので、どうぞ毎年たくさんお使いください。

暑さが厳しくなる季節に、軽くて通気性のよい麦わら帽子は強い味方です。
好きな形と色を組み合わせた自分だけの帽子。
7月下旬ごろの仕上がり予定です。どうぞご覧ください。

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